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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻3号

1981年03月発行

文献概要

今月の主題 肺癌—最近の知識 肺癌の治療

化学療法

著者: 木村郁郎1

所属機関: 1岡山大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.446 - P.447

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 肺癌の内科的治療としての化学療法は今やようやく一般に認められる治療として成長しつつあり,化学療法に高感受性を有する他の2,3の悪性腫瘍に続いて治癒への手掛りをつかみはじめている.現在用いられている肺癌の化学療法剤にはcyclophosphamide,methotrexate,adriamycin,mitomycin C,procarbazine,vincristine,bleomycin,5-fluorouracil,neocarzinostatinなどがあり,必ずしも最近のものばかりでなく,また従来白血病,悪性リンパ腫に有効とされている薬剤の中に肺癌に有効なもののあることが判明してきた.そして近年多剤の組み合わせが種々検討され,肺癌といえども完全寛解の症例が散見されるようになった.以下筆者らの成績を中心に最近の知見を述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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