icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina18巻3号

1981年03月発行

文献概要

今月の主題 肺癌—最近の知識 肺癌の治療

免疫療法

著者: 螺良英郎1 香川和夫2

所属機関: 1徳島大学医学部・第3内科 2徳島大学医学部・内科

ページ範囲:P.448 - P.449

文献購入ページに移動
癌免疫療法への考え方
 癌免疫療法が,Mathé,MortonらによってBCG生菌による白血病,メラノーマで臨床効果があった報告に刺激されて,世界で爆発的ともいえるブームをよんで,ほぼ10年余り経た今日,1つの反省期に至っていると考えてよいであろう.ここでは肺癌免疫療法について個々のデータを紹介するよりも,現在の癌免疫療法についての全般的な考え方を反省してみることにする.
 もともと腫瘍免疫は実験動物腫瘍でかなり以前から研究が重ねられていたが,免疫生物学の研究領域が進むにつれて抗腫瘍免疫にあずかる細胞群が明らかにされるようになって,腫瘍免疫の基礎の考え方が著しく進展してきた.このような腫瘍免疫の基礎的研究の展開と,一方で活発となった臨床での癌免疫療法の展開との間には,その考え方にギャップが存在している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら