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雑誌目次

雑誌文献

medicina18巻4号

1981年04月発行

雑誌目次

今月の主題 臨床栄養学—最近の進歩

理解のための10題

ページ範囲:P.646 - P.648

トピックス

寿命と栄養

著者: 林伸一 ,   村上安子

ページ範囲:P.572 - P.573

 それぞれの種にたいして寿命は遺伝子により定まっているが,実際の生存日数は同じ種でも大きな差がある.それは個体のもつ遺伝素質と個体をとりまく環境因子の違いによるためであろう.栄養もその環境因子の1つである.ここでは栄養と寿命との相関性について,主に熱量と蛋白質の影響に関する動物実験の結果を紹介する.ほかに寿命との関係が注目されている脂質,繊維について,また栄養と寿命の総説については文献1)〜3)を参照されたい.

免疫と栄養

著者: 鈴木秀郎

ページ範囲:P.574 - P.576

 古代から栄養障害により易感染傾向が増強されることはよく知られていたが,つい最近まで,その機序についてはほとんど何もわからなかった.最近基礎免疫学の著しい進歩により,免疫機構の詳細が明らかにされるにつれて,栄養障害のこれらの機構に及ぼす影響も次第に明らかにされつつある,本稿では感染防御機構,とくにその中心をなす免疫機構に対する栄養障害の影響を簡単に述べてみたい.

肥満の原因と治療

著者: 片岡邦三 ,   鈴木彰

ページ範囲:P.577 - P.579

原因
 肥満とは貯蔵脂肪が異常に増加した状態で,その成立には種々の要因があげられているが,究極の原因は摂取熱量>消費熱量という条件にある.
 摂食の調節 食事の摂取と体重の短期ならびに長期の調節は外側視床下部(LH)の摂食中枢と,腹内側視床下部(VMH)の満腹中枢の支配によるというのが定説である.視床下部以外の摂食の機構も知られているが,結局は視床下部を介する.しかし最近,従来の定説を支持できないとする反論もある.たとえば摂食に関してはLH自体よりもLHを通るドーパミン作働性の黒質線条体路が重要であるとする説,飽食に関してはVMHを縦に通過する系路(起始と終末は不明であるが,少なくとも前視床下部と旁室核が関与する)を重視する説などである1)

ビタミンの再認識

著者: 森内幸子

ページ範囲:P.580 - P.581

 ビタミンというとビタミン欠乏症を連想する人が多いことと思われる.しかしながら1955年以降の経済の高度成長の結果,現在の日本においては,栄養素摂取不足によるビタミン欠乏症はほとんど姿を消している.それゆえ,ビタミンについてことさら取り上げる必要はないと考える人も多いことと思われる.
 研究者の関心がビタミンに向けられていたのは,水溶性ビタミンに関する研究の活発に行われていた時期であった.それらの作用機構が明らかにされてくると,脂溶性ビタミンの作用機構についてはまったく明らかにされていなかったが,多くの研究者の関心はほかの分野に向けられていった.

電解質摂取の問題点

著者: 和田孝雄 ,   山下光雄

ページ範囲:P.582 - P.585

 わが国における食物学は,古代中国の本草から影響を受けた食物本草をめぐる知識として発展してきた.しかし,明治以降になり,西洋の錬金術から生れた分析化学的栄養学が輸入され,ついにはこれが主流を占めるようになった.現代の電解質学はまさにこの流れを汲んでいるといえよう.
 人体を構成する成分を元素比でみると,96%がO,C,H,Nによって占められており,残りの4%が,Ca,P,K,S,Na,Cl,Mg,Fe,I,Cu,Znなどの無機質となっている.これらのうち生体内に1mg/kg以下,またはFeの必要量60μg/kgを基準として,これ以下の量しか存在しない元素を微量元素(trace element)と呼ぶ.

Dietary fiberの生理作用と効果

著者: 印南敏

ページ範囲:P.586 - P.588

 最近の栄養学領域におけるトピックスは,dietary fiberが新しい概念として導入されたことである.わが国でも2,3年来,食物繊維,食品繊維その他の訳名のもとに,学問分野ばかりでなく一般社会でも多大の関心を集めている.それは欧米先進諸国で常に数多くみられ,わが国でも増加しつつある高脂質血症,虚血性心疾患,糖尿病,大腸癌,胆石症,腸憩室症などの成人病の発生が,食物中の繊維およびその他の不消化成分の存在と深い関わりのあることが,多くの疫学的研究から次第に明確にされてきたためである.

過酸化脂質と栄養

著者: 山崎晴一朗 ,   上田正人

ページ範囲:P.590 - P.591

 脳をはじめとする臓器組織の細胞内に加齢とともに増加するリポフスチンやセロイド色素は,過酸化脂質と蛋白との複合体であり,過酸化脂質がリポ蛋白とともに動脈硬化病変に何らかの関連性があるのではないかと注目されている.過酸化脂質は油脂の毒性の本体であるといわれており,過酸化脂質が生体内に存在すれば,臓器毒となり広範な病因となる可能性がある.生体内で過酸化脂質はどのような代謝経路をもち,それが栄養素といかなる関係にあるのかは,われわれ臨床医にとっては過酸化脂質と疾病との因果関係を知る上で非常に興味ある問題である.

アルコールと栄養

著者: 石井裕正

ページ範囲:P.592 - P.593

 エチルアルコール(以下,アルコール)が,カロリー燃焼計で燃えたときに,1gにつき7.1kcalを生じ,このカロリーは糖質や脂質から生ずるカロリーと同じように効率よく体内で利用されることが,19世紀末(Atwaterand Benedict,1896)以来知られているが,その後の数多くの研究から,アルコールからのカロリーは必ずしも生体内で能率よく利用されないことがわかってきた.本稿ではカロリー源としてのアルコールの意義について二,三の考察を加えてみたい.

今日における食事療法

腸疾患

著者: 安部井徹

ページ範囲:P.594 - P.595

 腸疾患には,急性や慢性の炎症性疾患,新生物,潰瘍,機能異常,奇形など種々の病態がある.一方,腸管は食事ときわめて密接な関係にある.したがって,これらの病態それぞれに適した食事療法がきめ細かに研究され,合理的な内容となるべきであるが,腸疾患それぞれの病理学的変化がかなり詳細に理解されているにもかかわらず,個々の病態における腸の機能的変化については,まだほとんど理解されていない.そのために腸疾患における食事療法は,進歩の最も遅れた分野のひとつであり,いまだに古い因襲にしたがって,漫然と行われているのである.
 本稿では,個々の疾患について行われてきた食事療法のひとつひとつを解説することはやめて,いくつかの問題点をあげ,今後の展望を述べるにとどめたい.

高血圧

著者: 嶋本喬 ,   小町喜男

ページ範囲:P.596 - P.597

 高血圧症の治療には食事療法は重要である.しかし,高血圧があっても,自覚症状を伴わない場合が多いので,患者本人はそれほど食事療法の必要性を感じていないことが多い.したがって,患者を納得させ,継続的に食事療法を続けるようにするには,よく本人と話し合って,患者の食生活に即した具体的な指導を行うことが必要となる.しかし,食事と高血圧の関連が十分に研究されていなかった過去においては,「塩辛い物を食べないように」「動物性の食品を控えなさい」「アルコール・タバコをやめなさい」「香辛料を控えなさい」などと,断片的な指導にとどまることが多かった.しかも必ずしも高血圧との関連が明確でなく,現在の知見では不必要と思われる制限までも加えたりしたため,本人にとってはまずい食事を長期に続けなければならなくなり,結局実行されずに終わることになりがちであった.
 本稿では実地医家が日常診療において行う食事指導を念頭において,指導の基本方針と実際に指導を行う場合に役立つ具体的な資料を紹介する.

心筋梗塞急性期

著者: 平盛勝彦 ,   斉藤宗靖

ページ範囲:P.598 - P.599

 虚血性心疾患の危険因子についての食事療法は,予防医学的見地からよく検討されている.しかし,心筋梗塞急性期の食事は,その病態への関与が容易に推察されるものであるにもかかわらず,医学的な検討がすすんでいない.本稿では,これについて現状を紹介し,問題点を明らかにして,諸家の断片的な研究成績と筆者らの経験から今後の課題について考察する.

高脂血症

著者: 中村治雄

ページ範囲:P.601 - P.603

 高脂血症の病態がより詳細に判明してきた点より,食事療法もよりきめ細かいものとなりつつあり,しかも食品そのものの影響についても検討がすすめられている.本稿ではこれらの知見をふまえて,食事療法をまとめてみたい.

ネフローゼ症候群

著者: 波多野道信 ,   高橋進

ページ範囲:P.604 - P.605

 ネフローゼ症候群は,糸球体基底膜の透過性の変化により血漿中の蛋白が尿中へ漏出することにより惹起される病態である.その原疾患は糸球体腎炎(急性進行性糸球体腎炎,膜性増殖性糸球体腎炎,増殖性糸球体腎炎),膜性腎症,リポイドネフローゼ,単状糸球体硬化症などの原発性糸球体疾患が主なものであるが,糖尿病,SLE,アミロイドーシスなどの続発性の疾患にも併発する.
 ネフローゼ症候群の主要症候は,蛋白尿,低蛋白(低アルブミン)血症,高脂血症,浮腫であり,その診断基準は,厚生省特定疾患ネフローゼ症候群調査研究班1)により定められている(表1).

腎不全

著者: 平田清文

ページ範囲:P.606 - P.607

病態栄養よりみた腎不全
 腎不全とは腎臓学の定義によると,腎機能の低下に基づく体液恒常性維持(homeostasis)の機構に破綻をきたした病態を意味する機能的診断名であって,その発症のしかたにより急性および慢性腎不全に分けられる.換言すると,腎不全はその原因となる基礎疾患や種類に関わりなく発生する腎機能不全症候群であるといえる.
 このような腎不全に対する治療法として,従来より原疾患の自然史(natural history)に即応した諸施策が保存療法として行われてきたが,その限界に達したものには透析療法や腎移植が行われている.保存療法はもともと原疾患があっても,病体を庇護し温存することを目的とするものであるが,その効果を客観的に評価することは必ずしも容易でないため,腎不全の臨床において保存療法の役割を広く認識することは困難であったといえるであろう.しかしながら,最近の食事療法の進歩は,腎不全症候群に対する病態栄養学的アプローチによって,多くの治療効果を明らかにしている.

糖尿病

著者: 平田幸正

ページ範囲:P.608 - P.609

病態に基づく食事療法
 今日,糖尿病という病態には,各種の疾患が含まれ,多様であると理解されている(heterogeneity).すなわち肥満糖尿病の多くは,食事摂取量を全体として減ずるということだけでほとんど治癒した状態になる.これに対して,インスリン依存性糖尿病(タイプI糖尿病)にみるように,わずかの食事療法の乱れが,糖尿病性昏睡あるいは低血糖といった重大な結果を招くものがある.このように,食事療法の面からみても,糖尿病の病態は多様である.換言すれば,糖尿病の食事療法はきわめて個人差が強いといえる.
 肥満糖尿病あるいは単なる肥満者において,インスリンの標的細胞におけるインスリン受容体数の減少があるという.肥満の解消は,インスリンに対する感受性を増すが,同時にインスリン受容体数の正常化をもたらすという.

肝疾患

著者: 上野幸久 ,   岡田正

ページ範囲:P.610 - P.611

 肝疾患に対する特効的薬剤の皆無といってよい現状では,患者の生活の規制と食事療法が治療面における主役である.そして食事療法が慢性肝疾患の予後に大きな影響を与えることを実証したPatekの報告(1941)1)の価値は40年後の今日でも基本的には失われていない.すなわち特別な病態の場合を除き,高蛋白高カロリー食が肝疾患食事療法の主流をなしているのが現状である.しかしながら,一方肝疾患の過剰なカロリー摂取に起因する肥満,脂肪肝,合併症としての糖尿病状態の問題,さらに過度の高蛋白食がもたらす肝性脳症の誘発といった有害作用に関しては,十分留意する必要がある.体重など一般状態の管理を含め,病態を把握し,それに応じた適切な指導を行うことが望まれる.

胆道系疾患,膵疾患

著者: 内藤聖二

ページ範囲:P.612 - P.613

 胆道系臓器(肝内胆管,総胆管,胆嚢)と膵臓系臓器(膵外分泌組織,膵内分泌組織)との間には解剖学的,生理学的ないくつかの共通する部分がある.総胆管末端部のほぼ4cmは膵頭部を貫通し,主膵管と合流して膨大部を形成し,あるいは主膵管と併行して十二指腸ファーター乳頭に開孔する.したがって主膵管と総胆管の両者の間に組織学的にも区別しがたい部分がある.また胆道系リンパ流の一部は,膵頭のリンパ流と合流する部分がある.
 生理学的には消化管ホルモンであるCCK-Pz(コレチストキニンーパンクレオザイミン)は脂肪摂取によって小腸内CCK-Pz分泌細胞より分泌され,血流を介して一方では胆嚢を収縮させ濃厚胆汁を十二指腸に排泄させると同時に,オジー筋を調節し,一方では膵外分泌組織に作用して,膵酵素,重炭酸塩の分泌を促進させ消化作用としての膵液を十二指腸に排泄させる.

消化性潰瘍

著者: 細田四郎 ,   中川雅夫

ページ範囲:P.614 - P.615

 集団検診統計(1975)でみたわが国の消化性潰瘍発生頻度は3.3%とかなり高頻度にみられ,日常よく遭遇する疾患である.胃・十二指腸潰瘍は消化性潰瘍とよばれるように,その成因に胃液の消化作用が重要視されてきた.これまでは,胃酸,ペプシンなど攻撃因子に重点がおかれていたが,近年防御因子についても次第にその内容が解明され,治療においてもかつては攻撃因子の低下を図るものが主体であったが,最近は防御因子の強化を図る薬剤が開発されてきた.消化性潰瘍の治療に大きな役割を占める食事療法も,防御因子を構成する大きな要素として見直さなければならない.

人工栄養法—経静脈栄養法と経腸栄養法を中心として

最近の進歩

著者: 小山眞

ページ範囲:P.616 - P.618

歴史
 元来,人工栄養artificial nutritionとは「母乳以外の栄養で乳児を育てる」ことを指すが,ここでは定義を拡大して「通常の食事以外の栄養投与法」として話をすするめことにする.
 最近20年間のsurgical nutritionの進歩はまことにめざましいものであったが,なかでも1960年代後半にDudrick1)により完全静脈栄養(TPN)が,またWinitz2)によりElemental Diet(ED)が相ついで開発されたことは特筆されねばならない.TPNは本邦でもただちに広く用いられるようになり,驚くべき成果をもたらしたが,EDは若干遅れて導入され,TPNの欠点を補うものとして次第に普及しつつある.最近ではより自然な経腸栄養剤が求められ,従来の流動食の見直しというかたちで半消化態栄養剤の改善が進められている.一方,各病態に適した人工栄養法の開発が進行している.

適応

著者: 大柳治正 ,   斎藤洋一

ページ範囲:P.619 - P.621

 1960年代前半のWretlindら1)による脂肪乳剤の完成と1960年代後半におけるDudrickら2)による高カロリー輸液の概念と方法の完成は,経静脈栄養法(intravenous hyperalimentation,IVH,あるいはtotalparenteral nutrition,TPN)を普遍化させ,小児外科や消化器外科領域などの経口摂取不能な患者管理を飛躍的に進歩させた3〜6).またTPNは内科領域においても消化管の一過性の安静を得たいときや,急性膵炎7)あるいは肝不全8)などの治療に良好な成績をもたらした.
 一方,同じ1960年代にGreensteinやWinitzら9)によってほぼ満足すべき完成品が作られた化学的既成食(chemically defined diet)も消化をまったく必要としないED(elemental diet)として,TPNとほぼ同じ効果と適応を有すると報告されている.さらに,最近では超低残渣食としてEDと同じように使用可能な経腸栄養食もできている5,6)

合併症

著者: 山崎芳郎 ,   岡田正

ページ範囲:P.622 - P.623

 近年,高カロリー輸液法(IVH)ならびにED(Elemental Diet)をはじめとする経腸栄養法など,人工栄養法の進歩は著しく,各種病態に広く応用されるようになってきた.一方,これら栄養法施行に基づく合併症も多く報告されてきており,それら合併症に対する正しい認識と対処法を十分に把握しておくことが,本法を安全かつ有効に遂行するための必須条件であると考えられる.そこで,本章では表に示す種々の合併症のうち代表的な項目について解説する.

腎不全のある場合

著者: 比田井耕

ページ範囲:P.624 - P.625

 腎不全合併症例に静脈栄養,いわゆる高カロリー輸液を実施するにあたっては,その病態特有の代謝異常を考慮した工夫がなされなければならない.すなわち,①水分投与量に制限があるので,この制限内の水分量で必要な熱量と,高窒素血症を増悪させないアミノ酸剤を投与する,②電解質はその出納バランスに応じて投与する,③血糖値の調節,④感染の予防,の4点に留意する必要がある.

肝不全のある場合

著者: 武藤泰敏 ,   高橋善弥太

ページ範囲:P.626 - P.627

 非代償性肝硬変患者に高蛋白食を処方する際の最大の難問は,肝性脳症の誘発,すなわち蛋白不耐症であり,一般に1日20〜25g以下に食事蛋白を制限せざるをえない.
 ところが最近表に示すような特殊組成アミノ酸製剤1)(Fischer液と略称)が開発され,わが国でもこれに類似した組成をもつ製剤(GO-80およびTHF)が試用できるようになった.このFischer液の投与によって,肝性脳症が過去のどの治療法に比べても速効的に改善され諸家の注目を浴びている.その機序の詳細はなお十分に明らかではないが,Fischer液中に含まれる分枝鎖アミノ酸(BCAA)が血中アミノ酸のインバランスを補正し,脳内セロトニン,ノルエピネフリン代謝を正常化するためと推定されている2,3).この新知見はとりも直さず,蛋白不耐性を誘発することなく,1日40〜80gのBCAAを主体としたアミノ酸を補給できることを意味している.したがって,PatekとPost(1941)が提唱した高蛋白・高エネルギー食という古典的療法も,あらためて食事蛋白の質つまりアミノ酸栄養という新しい視点から見直さなければならない.

消化管瘻のある場合

著者: 松原要一 ,   岩淵真

ページ範囲:P.628 - P.629

 消化管瘻の治療における人工栄養法,主として経中心静脈高カロリー輸液(IVH)法の実際について紹介し,その意義について述べたい.

消化器外科の術前術後

著者: 碓井貞仁 ,   小越章平

ページ範囲:P.630 - P.631

 高カロリー輸液法(IVH)は上大静脈内にカテーテルを留置し,糖質,アミノ酸,電解質,ビタミンなど生体に必要な栄養成分を持続的に投与する栄養法である2).一方,成分栄養法(ED)は,すべての成分が化学的に組成が明らかなものだけから構成されているダイエットを,経口的にあるいはチューブを介して経腸的に投与する栄養法で4,5),いずれも消化器外科領域に必須の栄養法,必須の治療手段として定着している.本稿では,IVH,EDの概要について述べるとともに,教室におけるIVH, EDの実際を紹介し,諸家の参考に供したい.

癌治療に並行して

著者: 日置紘士郎 ,   山田実比古 ,   山本政勝

ページ範囲:P.632 - P.633

 現在癌治療と並行して高カロリー輸液が行われるのは主として,
 1)術前術後の栄養状態の改善・維持のため
 2)術後の補助的癌化学療法施行時
 3)切除不能や再発例に対する寛解導入時などの場合であろう.
 そこで,ここでは栄養学的パラメータの推移からみた高カロリー輸液併用の意義について,筆者らの成績を中心に上記の3点について述べる.

座談会

今日における栄養の諸問題

著者: 細谷憲政 ,   大国真彦 ,   秦葭哉 ,   阿部達夫

ページ範囲:P.635 - P.644

 栄養は健康の保持・増進,疾病の予防のみならず,あらゆる治療の基礎であるという認識の深まりとともに,従来の栄養素に偏った栄養学に対する反省が高まっている.
 そこで本座談会では,栄養の時代的変遷,栄養の現況,栄養士の問題,食事療法の課題,栄養学教育のあり方などについて率直なご意見をいただき,人間の側に立つ栄養学とは何かを探ってみた.

カラーグラフ 臨床医のための内視鏡—パンエンドスコープ

吐血・下血例の緊急内視鏡検査で発見された病変

著者: 桜井幸弘

ページ範囲:P.650 - P.651

 吐血 下血のような,あきらかな消化管出血の場合,出血中または出血した証拠の残っている病変を直視下にみることは,最も確実な出血源の診断方法である.パンエンドスコープによる緊急内視鏡検査の意義はこの点にある.しかも最近の内視鏡的止血術の進歩は,出血のコントロールを可能にしつつあり,消化管出血に対してはすみやかに内視鏡検査を行う必要がある.

図解病態のしくみ 消化器疾患・16

大腸憩室症(3)—治療

著者: 松枝啓

ページ範囲:P.653 - P.657

 先々月号および先月号で述べたような大腸憩室症の病態生理が解明されるに従って,その治療法も大きく変貌してきた.すなわち,以前は低残渣食が治療の主流を占めたのに対し,現在ではむしろ高残渣食が治療のために使用されており,病態生理に基づく合理的なアプローチと考えられている.本号では,このような大腸憩室症の治療を,①合併症を伴わない大腸憩室症(Diverticulosis),②大腸憩室症からの出血(Diverticular Bleeding),そして,③大腸憩室炎(Diverticulitis)の各々について最近の知見も含めて述べたい.

図解病態のしくみ 循環器疾患・4

高血圧と粥状硬化の関係—形態学的変化を中心としたメカニズム

著者: 須永俊明

ページ範囲:P.659 - P.663

 粥状硬化における高血圧の役割は,「高血圧は粥状硬化を悪化(aggravate)したり,促進(accelate)する」といえよう.
 しかし,高血圧が,単一で粥状硬化の促進因子になりうるかどうかは疑問である.多くの場合,他の粥状硬化の促進因子と共存して促進因子として大きい効力を発揮すると考えられている(図1).

臨床薬理学 薬物療法の考え方・4

投与方法のきめ方

著者: 中野重行

ページ範囲:P.665 - P.674

 薬物投与によって薬理作用が出現するためには,薬物が作用部位に有効濃度を超えて到達する必要がある.また,作用部位における薬物濃度は,血中薬物濃度に依存している.すなわち,一般に血中薬物濃度が高いほど作用部位における薬物濃度も高く,したがって作用は強く発現し,逆に血中薬物濃度が低いほど作用部位における薬物濃度は低く,したがって作用は弱く出現することになる.このように,血中薬物濃度と薬理作用の出現のしかたに密接な関連性が認められる場合(すなわち "on/off" typeの薬物の場合)には,血中薬物濃度-時間曲線と薬理作用との関連性は,図1に示すようになる.もちろん,すべての薬物がこのような "on/off" typeではなく,たとえばreserpineのように血中薬物濃度と薬理作用との間に時間のずれが生じ,しかも血中薬物濃度が低下した後も作用が持続するという,いわゆる "hit andrun" typeの薬物も存在していることは,よく知られているとおりである.
 さて,同じ薬物の同一用量を経口投与した場合の血中薬物濃度-時間曲線には,種々の条件により差異が生じうる.たとえば,剤型のちがい,摂食の有無,同時に使用するほかの薬物,種々の疾患による影響などがあげられる.

異常値の出るメカニズム・37

尿胆汁色素と血清ビリルビン

著者: 河合忠

ページ範囲:P.675 - P.678

 尿中に排泄される胆汁色素は血漿に含まれる胆汁色素にすべて由来しているので,尿胆汁色素と血清ビリルビンの変動は切り離して考えることはできない.そこで以下血清ビリルビンの変動を中心に考えてみよう.

臨床講座=癌化学療法

注目されている新抗癌剤—その1:類縁化合物

著者: 小川一誠 ,   岡部健一

ページ範囲:P.681 - P.684

 癌化学療法の進歩を推進する最大の因子は新抗癌剤の開発である.たとえば過去におけるvincristineの発見は小児急性リンパ性白血病,悪性リンパ腫を治癒可能な水準に到達させ,近年のcisplatinumの開発は従来難効性とされていた睾丸腫瘍を治癒可能とせしめた.このように新抗癌剤の開発なくしては化学療法の進歩はありえない.本稿で現在,欧米および本邦でどのような新抗癌剤が研究されているかを,その臨床成績を中心に紹介したい.
 世界的に最も盛んに研究されているのは,類縁化合物である.その目的とするところは,本来の薬剤(母化合物)の有する特長をより伸ばし,また欠点を除こうとするものである.換言すれば,抗腫瘍効果をより高め,あるいは有効腫瘍の範囲をより広くすること,および毒性を軽減することである(表1).

神経放射線学

脳奇形

著者: 町田徹 ,   前原忠行

ページ範囲:P.697 - P.703

 脳奇形は,その臨床的重篤度においても種類においても実に多彩である.また,形態学的にきわめて特徴ある所見を呈する疾患も多く,神経放射線診断が非常な威力を発揮しうる分野でもある.CTの導入・普及により脳奇形の診断は容易になった感があるが,頭蓋単純撮影をはじめとする諸検査の有用性も決して忘れ去ることはできない.すでにCTに関してはここ数年多数の著作が発表されているので,ごく簡単に触れるにとどめ,血管撮影,気脳撮影などの所見を中心に述べる.

腹部単純写真の読み方

イレウス(1)—閉塞性イレウス

著者: 平松慶博 ,   甲田英一

ページ範囲:P.705 - P.708

 平松 今回は腸管のイレウスのX線像をみていきましょう.イレウスは,閉塞性(機械的)と,麻痺性のイレウスに分けられます.その鑑別は,もちろん症状からある程度可能ですが,X線像のパターンがかなり鑑別の参考になります.
 まずこの写真を説明してください.

画像診断と臨床

膵疾患(1)

著者: 能勢俊一 ,   多田信平 ,   川上憲司

ページ範囲:P.711 - P.718

症例1
 患者 K. N. 54歳 男性(会社役員)
 主訴 左側胸水精査,糖尿病精査,左下肢痛

連載 演習

目でみるトレーニング 47

ページ範囲:P.719 - P.725

外来診療・ここが聞きたい

糖尿病,高血圧と眼底所見

著者: 松井瑞夫 ,   西崎統

ページ範囲:P.728 - P.731

症例
患者 O. K. 50歳 男性,会社員
現病歴 8年前に糖尿病を指摘され,カロリー制限とEuglucon 1T(グリベンクラミド)にて空腹時血糖は130〜150mg/dlでコントロールされている.数年前から時々眼がかすむというようなことを訴えているが,そのまま様子をみていると,眼のかすみはやや改善するという.

プライマリ・ケア

集団検診の諸問題(2)

著者: 梅園忠 ,   山手慎吾 ,   日野原重明

ページ範囲:P.734 - P.739

新たな課題
 日野原(司会) 前回のお話で感じましたことは,集団検診のときに,ドックに準じる検査がついでに行われるという時代になったのだなということです.これは,過去30年間の非常な進歩だと思います.その反面,新しい問題として感じますことは,かなり多くの人を短期間に検査するため,一人一人にはあまりゆっくり時間を提供できないということです.
 それからもう1つは,集団検診の場合には普通は体重,血圧を測り,そして検査ということになり,いわゆる診察はないわけですね.ただ小児の検診のときに雑音があり,先天性心疾患が疑われる場合には聴診しますが,普通の検診の場合には,いわゆるphysical examinationというのはあまりありません.しかし,最も初期の集団検診は,physical examinationの集団検診だったわけです.レントゲンを撮らなくても身長・体重の測定と同じように聴診器を使い,打診・触診をし喉を診るということが,ルーチンになっておりました.それがだんだん検査に重点が置かれ,レントゲンを中心にして血液や尿の検査をするということになり,なるべく時間をとらないで簡単にできる検査がはやってきたということです.そういう意味では,被検者の全体を診るのでなく部分だけを診ているわけです.

Clinical topics

過敏性肺臓炎

著者: 町田和子

ページ範囲:P.732 - P.733

 過敏性肺臓炎とは,真菌胞子や動物由来の蛋白などの種々の有機粉塵の反復吸入によって,アレルギー反応を起こして生ずるびまん性(肉芽腫性)間質性肺臓炎であり,外因性アレルギー性肺胞炎とも呼ばれる.現在20数種類の疾患が知られている1,2)が,歴史の最も古い農夫肺やサトウキビ肺のような職業病のほか,最近では,空調設備や家庭用加湿器の汚染により生ずる過敏性肺臓炎が注目されている.動物性異種蛋白によるものは,主に鳥の飼育者が発症し,鳥飼病,鳩飼病,インコ飼病がある.
 わが国では継らのサトウキビ肺3)が最初の報告であるが,欧米と異なり抗原の同定された過敏性肺臓炎は20例に満たない4〜8).一方,本邦では夏季に発生する過敏性肺臓炎が注目されており,既に報告は100例をこえ,越智ら9),村尾ら10)は詳細な報告を行っている.

他科のトピックス

超音波白内障手術

著者: 馬嶋慶直

ページ範囲:P.726 - P.727

 超音波エネルギー利用による白内障乳化吸引手術は,1967年1)にKelman CDにより報告されたのにはじまり,その後装置の開発と,臨床例の追加によりこの手技をKelman phacoemulsification and Aspiration(KPE)と呼び,1974年にはKelman techniqueと称することになった.米国においても未だ賛否両論はあるが,次第に定着しつつあるのが現状である.本術式は先天白内障,外傷性白内障,併発白内障などの軟性白内障はもちろん手術適応となるが,今回は誌面の都合上老人性白内障を中心とした有核白内障に対する本術式について述べたい.

オスラー博士の生涯・93

病院は大学である—オスラーが提唱したアメリカ合衆国での新しい医学教育

著者: 日野原重明 ,   仁木久恵

ページ範囲:P.686 - P.692

 本講演はジョンス・ホプキンス大学医学部内科教授であったWilliam Osler博士が,54歳のときの,NewYork市のAcademy of Medicineでの招待講演の全文である.
 この内容はオスラーが,1889年に同大学に医学部を新設し,医学生の臨床教育をジョンス・ホプキンス病院で行ってきた実際のカリキュラムの内容であり,この講演を行った1903年までに14年間にわたって実行した病院を主体とする医学生の臨床教育の紹介である.

VIA AIR MAIL

これほどとは思わなかったアメリカの臨床薬理の先進性、合理的なシステム,充実したカンファレンス,フランクな同僚など,その魅力のかずかず

著者: 越前宏俊

ページ範囲:P.693 - P.696

 編集室の皆さんお元気ですか.私もデンバーに到着して早くも2カ月になろうとしています.ここ,コロラド大学臨床薬理での日常は,日本で毎日I先生から聞かされていたものと大きな差はありません.それでも実際に経験するひとつひとつの事柄には驚きがあり,私自身が感じたアメリカの一面を皆さんに伝えたく手紙を書きました.

天地人

マスコミの中の人間

著者:

ページ範囲:P.685 - P.685

 テレビの茶の間への侵入は,日本人の生活様式にも著しい変化をもたらした.老いも若きも映像の前に釘づけにされて,日本古来の家族の団欒まで奪いつつあるといわれる.
 中にはいい番組も混っているが大抵はつまらないので,さて報道関係のみを見ることにしても,マスコミの影響が妙な方向に世相を誘導しているのではないかと疑いたくなる.親を金属バットで殴り殺し,悟として反省の色もない若者がいるかと思うと,海の彼方でピストルで射殺されたジョン・レノンを悼んで涙にかきくれ,真剣にその音楽に聞き入る多勢の若者達がいる.皮肉な見方をすると,彼らは肉親の死にそれほど深い嘆きを示しそうにもないし,音楽にそれほど深い理解をもっているとも考えられない.肉親や友人との心の絆は日日稀薄化されてゆくのに,直接に関係のない対象へと人々の心は奪われてゆくようである.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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