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今月の主題 臨床栄養学—最近の進歩 トピックス
Dietary fiberの生理作用と効果
著者: 印南敏1
所属機関: 1国立栄養研究所・食品科学部
ページ範囲:P.586 - P.588
文献購入ページに移動 最近の栄養学領域におけるトピックスは,dietary fiberが新しい概念として導入されたことである.わが国でも2,3年来,食物繊維,食品繊維その他の訳名のもとに,学問分野ばかりでなく一般社会でも多大の関心を集めている.それは欧米先進諸国で常に数多くみられ,わが国でも増加しつつある高脂質血症,虚血性心疾患,糖尿病,大腸癌,胆石症,腸憩室症などの成人病の発生が,食物中の繊維およびその他の不消化成分の存在と深い関わりのあることが,多くの疫学的研究から次第に明確にされてきたためである.
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