文献詳細
文献概要
今月の主題 臨床栄養学—最近の進歩 トピックス
アルコールと栄養
著者: 石井裕正1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部・内科
ページ範囲:P.592 - P.593
文献購入ページに移動 エチルアルコール(以下,アルコール)が,カロリー燃焼計で燃えたときに,1gにつき7.1kcalを生じ,このカロリーは糖質や脂質から生ずるカロリーと同じように効率よく体内で利用されることが,19世紀末(Atwaterand Benedict,1896)以来知られているが,その後の数多くの研究から,アルコールからのカロリーは必ずしも生体内で能率よく利用されないことがわかってきた.本稿ではカロリー源としてのアルコールの意義について二,三の考察を加えてみたい.
掲載誌情報