文献詳細
文献概要
今月の主題 臨床栄養学—最近の進歩 今日における食事療法
腸疾患
著者: 安部井徹1
所属機関: 1東邦大学医学部・第2内科
ページ範囲:P.594 - P.595
文献購入ページに移動 腸疾患には,急性や慢性の炎症性疾患,新生物,潰瘍,機能異常,奇形など種々の病態がある.一方,腸管は食事ときわめて密接な関係にある.したがって,これらの病態それぞれに適した食事療法がきめ細かに研究され,合理的な内容となるべきであるが,腸疾患それぞれの病理学的変化がかなり詳細に理解されているにもかかわらず,個々の病態における腸の機能的変化については,まだほとんど理解されていない.そのために腸疾患における食事療法は,進歩の最も遅れた分野のひとつであり,いまだに古い因襲にしたがって,漫然と行われているのである.
本稿では,個々の疾患について行われてきた食事療法のひとつひとつを解説することはやめて,いくつかの問題点をあげ,今後の展望を述べるにとどめたい.
本稿では,個々の疾患について行われてきた食事療法のひとつひとつを解説することはやめて,いくつかの問題点をあげ,今後の展望を述べるにとどめたい.
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