文献詳細
文献概要
今月の主題 臨床栄養学—最近の進歩 今日における食事療法
糖尿病
著者: 平田幸正1
所属機関: 1東京女子医科大学・糖尿病センター
ページ範囲:P.608 - P.609
文献購入ページに移動病態に基づく食事療法
今日,糖尿病という病態には,各種の疾患が含まれ,多様であると理解されている(heterogeneity).すなわち肥満糖尿病の多くは,食事摂取量を全体として減ずるということだけでほとんど治癒した状態になる.これに対して,インスリン依存性糖尿病(タイプI糖尿病)にみるように,わずかの食事療法の乱れが,糖尿病性昏睡あるいは低血糖といった重大な結果を招くものがある.このように,食事療法の面からみても,糖尿病の病態は多様である.換言すれば,糖尿病の食事療法はきわめて個人差が強いといえる.
肥満糖尿病あるいは単なる肥満者において,インスリンの標的細胞におけるインスリン受容体数の減少があるという.肥満の解消は,インスリンに対する感受性を増すが,同時にインスリン受容体数の正常化をもたらすという.
今日,糖尿病という病態には,各種の疾患が含まれ,多様であると理解されている(heterogeneity).すなわち肥満糖尿病の多くは,食事摂取量を全体として減ずるということだけでほとんど治癒した状態になる.これに対して,インスリン依存性糖尿病(タイプI糖尿病)にみるように,わずかの食事療法の乱れが,糖尿病性昏睡あるいは低血糖といった重大な結果を招くものがある.このように,食事療法の面からみても,糖尿病の病態は多様である.換言すれば,糖尿病の食事療法はきわめて個人差が強いといえる.
肥満糖尿病あるいは単なる肥満者において,インスリンの標的細胞におけるインスリン受容体数の減少があるという.肥満の解消は,インスリンに対する感受性を増すが,同時にインスリン受容体数の正常化をもたらすという.
掲載誌情報