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今月の主題 臨床栄養学—最近の進歩 今日における食事療法
消化性潰瘍
著者: 細田四郎1 中川雅夫1
所属機関: 1滋賀医科大学・第2内科
ページ範囲:P.614 - P.615
文献購入ページに移動 集団検診統計(1975)でみたわが国の消化性潰瘍発生頻度は3.3%とかなり高頻度にみられ,日常よく遭遇する疾患である.胃・十二指腸潰瘍は消化性潰瘍とよばれるように,その成因に胃液の消化作用が重要視されてきた.これまでは,胃酸,ペプシンなど攻撃因子に重点がおかれていたが,近年防御因子についても次第にその内容が解明され,治療においてもかつては攻撃因子の低下を図るものが主体であったが,最近は防御因子の強化を図る薬剤が開発されてきた.消化性潰瘍の治療に大きな役割を占める食事療法も,防御因子を構成する大きな要素として見直さなければならない.
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