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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻4号

1981年04月発行

文献概要

今月の主題 臨床栄養学—最近の進歩 人工栄養法—経静脈栄養法と経腸栄養法を中心として

最近の進歩

著者: 小山眞1

所属機関: 1新潟大学医学部・第1外科

ページ範囲:P.616 - P.618

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歴史
 元来,人工栄養artificial nutritionとは「母乳以外の栄養で乳児を育てる」ことを指すが,ここでは定義を拡大して「通常の食事以外の栄養投与法」として話をすするめことにする.
 最近20年間のsurgical nutritionの進歩はまことにめざましいものであったが,なかでも1960年代後半にDudrick1)により完全静脈栄養(TPN)が,またWinitz2)によりElemental Diet(ED)が相ついで開発されたことは特筆されねばならない.TPNは本邦でもただちに広く用いられるようになり,驚くべき成果をもたらしたが,EDは若干遅れて導入され,TPNの欠点を補うものとして次第に普及しつつある.最近ではより自然な経腸栄養剤が求められ,従来の流動食の見直しというかたちで半消化態栄養剤の改善が進められている.一方,各病態に適した人工栄養法の開発が進行している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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