icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina18巻5号

1981年05月発行

文献概要

今月の主題 出血とその対策 吐血・下血

血管造影による診断と治療

著者: 草野正一1

所属機関: 1北里大学医学部・放射線科

ページ範囲:P.760 - P.761

文献購入ページに移動
 消化器疾患の診断法として血管造影がまだ十分に臨床応用されていなかった約20年前から,血管造影で消化管出血を診断する試みが始められている.当時は血管造影が消化管出血を造影剤の血管外漏出像としてX線学的に直接証明できる唯一の診断法であったからであろう.その後,血管造影の手技は消化管出血の治療法として発達したために,緊急内視鏡検査が消化管出血の診断に普及した現在でも,消化管出血の管理に重要な役割を果たしている.しかしながら,近年経内視鏡的止血法も急速に発展しつつあり,血管造影を,今後,消化管出血の診断・治療にいかに対応させてゆくべきかは,日常診療の中で重要な課題となりつつある.
 そこで,本稿では消化管出血に対する血管造影の適応,手技,問題点を整理しながら,現時点における血管造影の意義について解説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら