icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina18巻5号

1981年05月発行

文献概要

今月の主題 出血とその対策 吐血・下血

急性出血性胃(十二指腸)粘膜病変

著者: 鎌田武信1

所属機関: 1大阪大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.765 - P.767

文献購入ページに移動
概念と特徴
 急性胃粘膜病変(acute gastric mucosal lesions,AGML)とは,「急性に起こる胃の粘膜出血,びらんおよび潰瘍性病変で,多くの場合その誘因が明らかなもの」と筆者は考えている.
 誘因としては中枢神経障害(頭部外傷,脳血管障害,脳腫瘍など,Cushing's ulcerとよばれる),熱傷(Curling's ulcer),重症病態(大手術後,敗血症,ショックなど),精神的ストレスなどがあり,組織学的には点状出血,びらんなどが多いが,一般に"ストレス潰瘍"とよばれている.これ以外に外来物質(アスピリン,副腎皮質ホルモン剤,非ステロイド系消炎剤などの薬剤,アルコールなど)によって惹起されるものもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?