icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina18巻5号

1981年05月発行

文献概要

今月の主題 出血とその対策 血尿

下部尿路出血

著者: 小川秀彌1

所属機関: 1関東逓信病院・泌尿器科

ページ範囲:P.812 - P.813

文献購入ページに移動
 上部尿路とは腎および尿管,下部尿路とは膀胱および尿道のことであるが,これら尿路からの出血は一般に血尿ということで認識されている.
 一口に血尿といっても肉眼的血尿から顕微鏡的血尿,純血尿と血膿尿,あるいは症候性血尿や無症候性血尿などさまざまな病態を呈し,しかもやっかいなことに,同一疾患でも種々のかたちの血尿をきたすことがある.たとえば膀胱癌における血尿は,肉眼的血尿の場合も顕微鏡的血尿の場合もあり得るし,感染を伴えば血膿尿にも症候性血尿にもなり得るといった複雑性を有している.また,泌尿器科疾患のうちで血尿をきたし得るものは多岐に渡り,逆に血尿をきたさない疾患をさがすことのほうがむずかしいほどである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら