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文献概要
今月の主題 膠原病—最近の考え方 膠原病—今日の概念
臨床の立場から
著者: 塩川優一1
所属機関: 1順天堂大学医学部・内科(膠原病)
ページ範囲:P.930 - P.931
文献購入ページに移動膠原病がKlemperer(1942)によりはじめて提案されて以来,すでに40年を経た.その間,その概念,それに属する疾患の種類も大きく変化してきた.すでに諸外国では膠原病を,①結合組織病(connective tissue disease)という新しい疾患群に所属させる,②リウマチ性疾患(rheumaticdiseases)の中に入れて,リウマチ学(rheumatology)で取り扱う,③免疫病(immunological diseases)としてまとめて,臨床免疫学(clinical immunology)で取り扱う,という3つの行き方が行われている.
以上のうちで,結合組織病という新しい名称はわが国ではまだ耳慣れていない.また,もし膠原病の代りにこの名称を用いるなら,種々の結合組織の代謝異常による疾患と区別するために,「炎症性結合組織病」という長い名前で呼ばなければならないであろう.
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