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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻6号

1981年06月発行

文献概要

今月の主題 膠原病—最近の考え方 膠原病とその周辺疾患

強皮症

著者: 茆原忠夫1

所属機関: 1東京大学医学部・内科物理療法

ページ範囲:P.972 - P.973

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 強皮症は,結合組織と小血管のコラーゲンの増加を特徴とする全身性の多臓器疾患であり,その病変が皮膚に最も顕著であることより(腫脹,硬結,肥厚)強皮症(scleroderma)と呼ばれているが,皮膚症状が欠如しているにもかかわらず臓器病変の目立つscleroderma sinesclerodermaのあることより,最近全身性進行性硬化症(progressive systemic sclerosis, PSS)と呼ばれることが多い.慢性関節リウマチ(RA),全身性エリテマトーデス(SLE)の次に多いリウマチ性疾患であり,他の多くのリウマチ性疾患と同様,女性の罹患率が高く,男性の約3倍である.どの年齢でも発症しうるが,20歳台から50歳台にピークがあり,小児の発生例は少ない.遺伝性はないが,2例以上の家族内発症は散発的に報告されている.
 強皮症の分類はRodnanら1)によると表のごとく分類されているが,ここでは全身性進行性硬化症について述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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