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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻6号

1981年06月発行

文献概要

今月の主題 膠原病—最近の考え方 膠原病の臓器病変のみかた

神経病変

著者: 古明地智1 柏崎禎夫1

所属機関: 1北里大学医学部・内科

ページ範囲:P.1016 - P.1017

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 膠原病は多臓器障害性の全身性炎症疾患である.したがって,神経障害も主要病変の一つになるが,その頻度や内容は膠原病6疾患ごとにかなりの差がみられる,中枢神経障害は全身性エリテマトーデス(SLE)(25〜75%〉で一番高率で,ついで,結節性多発性動脈炎(PN)(20〜30%)で多くみられる.リウマチ熱(RF)では小舞踏病が有名であるが稀である.それ以外の疾患では原疾患に基づくものは一般にはない.一方,末梢神経障害はPN(30〜50%)で最も高率にみられ,ついで慢性関節リウマチ(RA)とSLEで約10%以下に観察されるが,強皮症(PSS)ではごく一部症例に限られる.皮膚筋炎・多発性筋炎(DM-PM)ではきわめて少なく,RFではほぼ皆無といってよい.また,神経病変の占める臨床的意義も個々の疾患で異なっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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