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異常値の出るメカニズム・39
細菌尿
著者: 河合忠1
所属機関: 1自治医科大学・臨床病理学
ページ範囲:P.1049 - P.1052
文献購入ページに移動 正常尿は本来無菌であるが,尿道や外性器から上行してくる細菌によって汚染されるため,通常の方法により排尿された試料では少数の細菌を混入している.外性器や尿道における正常菌叢は,解剖学的に近接している腸管に由来する腸内細菌が主体で,とくに大腸菌が多い。正常尿にみられる以上に多数の細菌の検出される場合を細菌尿と呼んでおり,尿路感染症に伴ってみられる.
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