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文献詳細

雑誌文献

medicina18巻7号

1981年07月発行

文献概要

今月の主題 腹部エコー法の現況—癌診断を中心に 超音波の新しい応用

超音波誘導を用いた穿刺造影法—PTC・PTBD・PTP・膵管造影

著者: 万代恭嗣1 渡辺五朗1 伊藤徹1 二川俊二1 牛山孝樹1 和田達雄1 幕内雅敏2

所属機関: 1東京大学医学部・第2外科 2国立がんセンター・外科

ページ範囲:P.1188 - P.1189

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 欧米においては,1972年のGoldbergら,Holmらの穿刺用探触子の開発以来,fine needle biopsyが盛んであるが,超音波誘導を用いた管状構造の穿刺術は,本邦における肝内胆管の穿刺が最初である(横井1974,幕内1976).その後,実時間表示装置の普及とともに,同装置を用いた穿刺が行われるようになり,穿刺技術は長足の進歩をとげた.
 実時間表示装置には,超音波ビームが平行にでるリニア式と,扇形にでるセクタ式があり,両方式ともに穿刺用探触子が開発されている(図1).それぞれ一長一短があるが,現存の装置では,セクタ式がすぐれている.いずれにせよ,実時間表示装置を用いた穿刺では,まさに針が進んでいく状態と,目標臓器が同時に観察されるので,選択的穿刺が安全確実に行える点に特徴がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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