icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina18巻7号

1981年07月発行

図解病態のしくみ 消化器疾患・18

胆石(2)—コレステロール結石の内科的療法—CDCA vs UDCA

著者: 松枝啓1

所属機関: 1国立病院医療センター・消化器内科

ページ範囲:P.1225 - P.1228

文献概要

 先月号でも述べたように,コレステロール結石の発生頻度は欧米で最も高く,胆石全体の70%を占める.一方,わが国においてもコレステロール結石の頻度は,第2次大戦後から急激に増加しはじめ,現在では胆石全体の約60%を占めるようになってきた.しかも,将来さらに増加し欧米なみの頻度になることが予想され,コレステロール結石の治療が臨床上重要な問題のひとつになってきた.
 このコレステロール結石の発生機序については先月号で述べたが,この発生機序に基づき,コレステロール結石の合理的内科療法が可能になってきた.今月号では,このコレステロール結石の内科的療法として使用されているCDCA(Chenodeoxycholic Acid ケノデオキシコール酸)とUDCA(Ursodeoxycholic Acid ウルソデオキシコール酸)の作用機序およびそれぞれの特徴について述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら