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今月の主題 心エコー法の現況 臨床診断
心臓ならびにその周辺の腫瘍
著者: 吉田清1 吉川純一1
所属機関: 1神戸市立中央市民病院・循環器センター内科
ページ範囲:P.1384 - P.1387
文献購入ページに移動心臓に発生する原発性腫瘍としては,左房粘液腫が圧倒的に多い.粘液腫は,稀に右房あるいは心室から発生することがある.粘液腫に次いでよくみられる良性腫瘍は,壁在性に発生するrhabdomyomaである.rhabdomyomaは小児の原発性腫瘍の中で最も多いものである.以上の二者以外の良性腫瘍としては,fibroma,lipoma,angioma,teratomaなどがあるが,これらはきわめて稀な疾患である.原発性の悪性腫瘍としては,fibrosarcoma,rhabdomyosarcomaなどがある(原発性心臓腫瘍の約20%).
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