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文献概要
今月の主題 内分泌疾患—今日の知識 検査値の読み方
TRH試験,LH-RH試験
著者: 斎藤史郎1
所属機関: 1徳島大学医学部・検査部
ページ範囲:P.32 - P.33
文献購入ページに移動基礎値の高値はホルモン分泌機能の亢進によることが多く,その原因として,①negative feedback機構の作動,②ホルモン産生腫瘍,③ホルモン不応症などがあげられる.PRLの場合は,②のほかに視床下部障害によるPRL分泌抑制因子(PIF)の分泌不全によることが多い.最大増加値が正常範囲より小さいときは,低〜無反応と判定され分泌予備能の低下を,過大反応のときは,ホルモン分泌細胞の機能亢進を示す,頂値に達する時間の遅延は,視床下部に起因する下垂体ホルモンの分泌障害を示唆する.
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