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文献詳細

雑誌文献

medicina19巻1号

1982年01月発行

文献概要

今月の主題 内分泌疾患—今日の知識 トピックス

ACTH前駆体とγ-melanotropin(γ-MSH)

著者: 中井義勝1 深田順一1 本下富美子1 田中一成1 黄俊清1 塚田俊彦1 井村裕夫1

所属機関: 1京都大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.61 - P.63

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 従来よりペプチドホルモンの構造は,そのものを分離・精製することによって明らかにされてきた.しかし近年の遺伝子工学技術の進歩により,ACTH前駆体のメッセンジャーRNA(mRNA)に対して作られた,相補性DNA(cDNA)のヌクレオチド構造から,ACTH前駆体の全構造が明らかとなった.その結果,従来知られなかったN端部にMSHと類似の構造を有するペプチド(γ-メラノトロピン;γ-MSH)の存在が知られるようになった.
 本稿ではACTH前駆体およびγ-MSHに関する最近の知見を,筆者らの成績を中心に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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