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文献詳細

雑誌文献

medicina19巻1号

1982年01月発行

文献概要

今月の主題 内分泌疾患—今日の知識 トピックス

ホルモン作用とカルモデュリン

著者: 小出義信1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系・内科

ページ範囲:P.66 - P.67

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 種々の代謝調節因子のなかでもホルモンはとくに重要であり,その作用機序は多くの研究者により追求されてきた.現在,ホルモン作用の細胞レベルでの媒介物質としてのcAMPの地位はほぼ確立され,図1上段に示すように,その要旨は,①ホルモンと細胞膜受容体の特異的結合,②adenylate cyclaseの活性化によるcAMP生成増加,③cAMP依存性蛋白リン酸化酵素(A-kinase,図ではR2C2として表示した)の活性化,④蛋白,酵素のリン酸化(E-P),⑤ホルモン効果発現という一連の反応系から成る.一方,カルシウムイオン(Ca2+)が,ホルモン作用を含む多くの代謝調節系に関与していることは,古くから知られていたが,その作用機序の解明は遅れていた.しかし最近のCa2+結合蛋白,とくにカルモデュリン(CaM)に関する研究の進歩により,かなり明らかになったので,その概要について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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