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文献詳細

雑誌文献

medicina19巻1号

1982年01月発行

文献概要

天地人

武士の情

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.169 - P.169

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 「武士は食わねど高揚子」とか「武士は相身たがい」というのは意味も解るし,なぜかということも解る.「武士の情」はしばしば使われ,意味は解るが,なぜ「武士の」なのかとなると難しい.
 お腹が減っていても,満腹のふりをするのだから,武士は本音よりも建前を重視したのであろう.建前論からは許せない.それを許してやるのは,余程の情だというのが,「武士の」の意味なのだろうか.はたまた,武士は剛毅を建前としているが,もののあわれを知らなければまことの武士ではない.だから立派な武士には情愛があるはずで,そのような情の発露を「武士の情」というのだろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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