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今月の主題 自律神経失調症—心身症としての考え方・扱い方 自律神経失調症とは
学童期および思春期にみられるもの
著者: 岩波文門1
所属機関: 1防衛医科大学・小児科
ページ範囲:P.1754 - P.1755
文献購入ページに移動さて自律神経失調症とくに心身症と呼ばれるものの発症には,不適当な環境条件がこの原因あるいは誘因として欠くことのできないものであるが,小児自身の個体に関する内的条件が大きな意義をもっている,つまり図1に示したように形成された個体差で,とくに図2に示したように自律神経不安定性および情緒不安定性のある個体が環境に上手に適応できないばあいに本症の発症をみることが多い.一方,自律神経機能も安定し,情緒も安定している個体でも,ごく悪い環境の中におかれた場合には,一過性に軽い心身症状を呈することはあり得る.
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