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文献詳細

雑誌文献

medicina19巻10号

1982年10月発行

文献概要

今月の主題 自律神経失調症—心身症としての考え方・扱い方 類縁疾患との鑑別

動悸・不整脈

著者: 菊池長徳1

所属機関: 1東京女子医科大学第2病院・内科

ページ範囲:P.1766 - P.1767

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 動悸とは通常心臓の早い拍動を感ずることをいうが,これはあくまでも自覚症状であり,必ずしも実際の心拍数が多いとは限らない.また心拍数が多くても,必ずしもみんなが動悸を感ずるわけではなく,個体の感受性が関係してくる.
 動悸の病態生理としては,不整脈を含む頻脈のほかに心迫出量の増加があげられており,器質的,機能的を問わず日常診療の場での自覚症状としてはよく聞かれるものである.すなわち生理的には運動時や不安緊張時に自覚されるが,病的には各種の不整脈(頻脈,徐脈,期外収縮)や心疾患(先天性および後天性),呼吸器疾患,その他甲状腺機能亢進症や貧血などでみられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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