medicina19巻10号

1982年10月発行

今月の主題 自律神経失調症—心身症としての考え方・扱い方 薬物療法

薬物治療の原則

著者： 中野弘一¹

所属機関： ¹東邦大学医学部・心療内科

ページ範囲：P.1788 - P.1789

　自律神経失調症は心理的要因と体質的要因とがミックスして発症することが多いことから，心身医学的アプローチが必要なことは広く知られている．本稿では自律神経失調症の治療に対する考え方と，1つの柱である薬物療法に焦点をしぼり述べる．なお薬物療法と心理的因子との関連でプラシーボ効果や薬物依存については別稿で述べられる．