icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina19巻11号

1982年11月発行

文献概要

今月の主題 高血圧症—今日の知識 成因

神経因子—中枢神経系(CNS)

著者: 道場信孝1

所属機関: 1ライフプランニングセンター

ページ範囲:P.1944 - P.1945

文献購入ページに移動
交感神経活動の亢進と脈管収縮
 Pageのモザイク説にみるように,いくつかの要因が高血圧の発症や維持に関与すると考えられているが,それら各要因の相互のかかわり合いについてはあまりよく知られていない.中枢神経系の要因を考える場合でも,それ単独の機序のみでなく,他の要因,とくに体液性の要因との相互作用が近年注目されるようになっている.
 交感神経活動の亢進が脈管抵抗を高める機序には生化学的,機械的,そして代謝性の要因が考えられ,まず生化学的には交感神経末端からのnorepinephrine(NE)の触発が細動脈収縮を生じ,これが脈管平滑筋の肥大をきたして持続的な抵抗の増しをもたらす.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?