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今月の主題 高血圧症—今日の知識 治療
高血圧性緊急症
著者: 露崎輝夫1
所属機関: 1北里大学医学部・内科
ページ範囲:P.1986 - P.1988
文献購入ページに移動 高血圧性緊急症とは,血圧の著明な上昇により重大な血管合併症をきたし,ただちに降圧療法を行わなければ致命的な結果の起こることが予想される病態をいう.この際,拡張期圧は140mmHg以上に上昇し,これに応じて収縮期圧も250mmHgまたはそれ以上になる急激な昇圧を示すことが多く,本態性高血圧症でも二次性高血圧症でも起こり得る.しかし,時には血圧の高さよりもその急激な上昇が重要な意味を持つことがあり,急性糸球体腎炎の小児や,子癇の際など血圧が160/110mmHg程度でも高血圧性脳症や痙攣を起こすことがある1).このような場合,緊急治療が必要であり,本症を起こしている病状に適した治療をただちに開始しなければならない.
hypertensive emergenciesとしては,①高血圧性脳症,②急性左心不全,③悪性高血圧症,④解離性大動脈瘤,⑤catecholamine遊離による高血圧性緊急症,⑥脳内出血に基づく高血圧性緊急症,および⑦子痛と子病前症,などがあげられるが,この中の主な疾患についての対策を考えてみたい.
hypertensive emergenciesとしては,①高血圧性脳症,②急性左心不全,③悪性高血圧症,④解離性大動脈瘤,⑤catecholamine遊離による高血圧性緊急症,⑥脳内出血に基づく高血圧性緊急症,および⑦子痛と子病前症,などがあげられるが,この中の主な疾患についての対策を考えてみたい.
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