文献詳細
今月の主題 高血圧症—今日の知識
治療
文献概要
交感神経系の受容体にはαとβがあり,最近はそれぞれがα1,α2とβ1,β2に分けられる.現在,α,βいずれの受容体遮断剤も降圧剤として用いられるが,α遮断剤は降圧効果の安定性や持続性に欠けるものが多く,日常臨床で使用しうる薬種は僅少のものに限られる.中枢のα受容体を介するとされるclonidineを除けば,純粋なα遮断剤としてはprazosinが,またα-β遮断剤としてはlabetalolがあげられるにすぎない,以下にはこれらを中心に述べる.
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