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文献詳細

雑誌文献

medicina19巻11号

1982年11月発行

文献概要

今月の主題 高血圧症—今日の知識 治療

レニン・アンジオテンシン系阻害薬

著者: 荻原俊男1 熊原雄一1

所属機関: 1大阪大学医学部・第4内科

ページ範囲:P.1998 - P.1999

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 レニン・アンジオテンシン(R-A)系抑制物質は,図に挙げたように,R-A系の各ステップの抑制物質があるが,これらのうち臨床応用されている抑制剤は,テプロタイド,カプトプリルなどの変換酵素抑制剤,およびアンジオテンシンⅡ(AⅡ)拮抗性ペプチドであるAⅡアナログ(〔Sar1,Ile8〕AⅡ,〔Sar1,Ala8〕AⅡ,〔Sar1,Thr8〕AⅡ)の2種類である.降圧剤として注目されているのは,カプトプリルをはじめとする経口投与可能な変換酵素抑制剤である.
 カプトプリルは米国スクイブ社のOndetti,Rubin,Cushmanらにより開発され1),すでに欧米ではCapoten®として市販されており,本邦でも第Ⅲ相臨床試験が終了し,軽症,重症本態性高血圧のほか,二次性高血圧にも有効なことが確認され,その一般使用が望まれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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