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今月の主題 高血圧症—今日の知識 治療
降圧薬の副作用
著者: 武田忠直1
所属機関: 1大阪市立大学医学部・第1内科
ページ範囲:P.2002 - P.2003
文献購入ページに移動降圧薬の副作用には,各薬剤に内在する薬理作用に関連するものと,降圧効果そのものに関連するもの,すなわち血圧の下降に対応する患者の恒常性維持機構が適切な作働範囲を逸脱して生ずるもの,およびその薬物の通常の薬理作用や降圧効果とは関係のない特殊なものに大別される.一般に好ましくない薬理作用を伴い,かつそれが強いものほど,副作用は出現しやすい.また降圧効果の点で切れ味がよい薬剤は,使用法が適切でないと,急激ないし過度な降圧に基づく副作用も起こりやすい.一般薬理作用や降圧とは無関係な副作用を生じやすい薬物は,降圧薬としては適当といえない.
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