文献詳細
文献概要
カラーグラフ 臨床医のための腎生検・11 糸球体病変・11
アミロイドーシス
著者: 坂口弘1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部・病理学
ページ範囲:P.2024 - P.2025
文献購入ページに移動 アミロイドーシスは,何の原疾患もなく起こる原発性,慢性感染症などに伴って起こる続発性,骨髄腫に伴うもの,家族性のものなどに分けられている.
アミロイド物質はHE標本ではエオジンに淡く均等に染まり(図1,2)コンゴーレッド陽性(図3),チオフラビンT染色の螢光が陽性(図4),電顕で幅60〜70Aの比較的まっすぐ走る細線維の集合としてみられる(図5).通常の組織は死後には融解(死後変化)により電顕では微細構造が壊れてしまうので剖検例の電顕は特別な場合を除いては行われないが,このアミロイド物質は剖検例で何年もフォルマリンに保存した組織でも図5と同じ細線維構造が認められ,それだけ強固な物質といえる.
アミロイド物質はHE標本ではエオジンに淡く均等に染まり(図1,2)コンゴーレッド陽性(図3),チオフラビンT染色の螢光が陽性(図4),電顕で幅60〜70Aの比較的まっすぐ走る細線維の集合としてみられる(図5).通常の組織は死後には融解(死後変化)により電顕では微細構造が壊れてしまうので剖検例の電顕は特別な場合を除いては行われないが,このアミロイド物質は剖検例で何年もフォルマリンに保存した組織でも図5と同じ細線維構造が認められ,それだけ強固な物質といえる.
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