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文献詳細

雑誌文献

medicina19巻13号

1982年12月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な泌尿器科の知識 内科的徴候

不明熱

著者: 阿曽佳郎1 田島惇1

所属機関: 1浜松医科大学・泌尿器科

ページ範囲:P.2472 - P.2474

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 泌尿器科領域における不明熱の原因として,基本的な病因は次の2点である.すなわち,1つは隠された何らかの因子によってひき起こされた尿路性器感染症であり,もう1つは腎癌である.
 尿路性器感染症の発熱の背景にある原因を把握しないかぎり,その発熱は臨床上しばしば不明熱として扱われる.また腎癌では,いわゆる三大症状である血尿,側腹部痛,腫瘤を示す以外に,尿路外症状としての不明熱,易疲感,体重減少を示すことが特徴である.したがって,不明熱を主訴とする腎癌は決してめずらしくない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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