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今月の主題 内科医に必要な泌尿器科の知識 泌尿器科的徴候
肉眼的血尿
著者: 松田稔1 園田孝夫1
所属機関: 1大阪大学医学部・泌尿器科
ページ範囲:P.2484 - P.2485
文献購入ページに移動 "肉眼的血尿"という徴候は患者が病院を訪れる大きな動機の1つであるが,その原因は実に多彩である.このため,これに対応する第一線の臨床医には広汎な知識が要求されるが,本稿ではこの徴候を有する症例に対する考え方,手近な診断法を,泌尿器科的疾患を中心に述べてみたい.
ところで尿中の血液混入は0.1%の微量で肉眼的にそれと気付くといわれる.このためこれよりもさらに少量の血液を混じるだけの顕微鏡的血尿と,肉眼的な血尿との間に画然とした臨床的意義の相違を見出すことは困難である.事実,一時期には肉眼的血尿を呈しながら,経過とともに顕微鏡的血尿に移行したり,あるいは血尿を認めなくなることも多いので注意が必要である.
ところで尿中の血液混入は0.1%の微量で肉眼的にそれと気付くといわれる.このためこれよりもさらに少量の血液を混じるだけの顕微鏡的血尿と,肉眼的な血尿との間に画然とした臨床的意義の相違を見出すことは困難である.事実,一時期には肉眼的血尿を呈しながら,経過とともに顕微鏡的血尿に移行したり,あるいは血尿を認めなくなることも多いので注意が必要である.
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