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文献詳細

雑誌文献

medicina19巻13号

1982年12月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な泌尿器科の知識 泌尿器科的徴候

頻尿

著者: 坂本公孝1

所属機関: 1福岡大学医学部・泌尿器科

ページ範囲:P.2492 - P.2494

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 成人の1日尿量は平均1,500ml,膀胱実動容量は200〜300mlであるから,1日の排尿回数は5〜7回となる.しかし,夜間には膀胱感覚が減退しているので,睡眠中は排尿しないか,せいぜい1回である.したがって昼間覚醒している間は,4〜5時間に1回の割合で排尿するのが普通である.この排尿の間隔が短かくなった状態が頻尿であるが,正常排尿回数と頻尿の間には定義上のはっきりした差があるわけではない.したがって,診療の現場では,以前より排尿の回数がずっと多くなってきたか,夜間でもたびたび排尿に起きるようになったかどうかで,頻尿の存在を判断する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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