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今月の主題 内科医に必要な泌尿器科の知識 検査法の知識
分腎機能検査法
著者: 川村寿一1
所属機関: 1京都大学医学部・泌尿器科
ページ範囲:P.2502 - P.2506
文献購入ページに移動総腎機能と分腎機能
ある疾患において腎機能を問題にする場合,総腎機能としてと,分腎機能としての2つの評価法がある.前者の場合,両腎が等しく障害される疾患(急性・慢性糸球体腎炎,ネフローゼ,腎盂腎炎,免疫疾患に伴う腎症,糖尿病性・高血圧性.痛風性腎症など)や病状の進行とともに,あるいは手術を契機にして,間接的に腎機能に影響を及ぼすと考えられる疾患(心疾患,肝・胆道疾患,下垂体・副腎疾患,下部尿路疾患,薬剤性腎障害など)において用いられる.一方,後者の場合,偏腎性疾患,あるいは両側性であっても障害に左右差のある疾患(腎血管性高血圧,腎腫瘍,腎結石,水腎症,膀胱尿管逆流現象,下部尿路疾患など)において,患側腎の機能を知りたいときに用いられる.
しかし,分腎機能という場合でも,患側のみを問題にしないで,反対側(健常側)の腎機能との対比において,総腎機能のなかで分腎機能を理解することが大切である.
ある疾患において腎機能を問題にする場合,総腎機能としてと,分腎機能としての2つの評価法がある.前者の場合,両腎が等しく障害される疾患(急性・慢性糸球体腎炎,ネフローゼ,腎盂腎炎,免疫疾患に伴う腎症,糖尿病性・高血圧性.痛風性腎症など)や病状の進行とともに,あるいは手術を契機にして,間接的に腎機能に影響を及ぼすと考えられる疾患(心疾患,肝・胆道疾患,下垂体・副腎疾患,下部尿路疾患,薬剤性腎障害など)において用いられる.一方,後者の場合,偏腎性疾患,あるいは両側性であっても障害に左右差のある疾患(腎血管性高血圧,腎腫瘍,腎結石,水腎症,膀胱尿管逆流現象,下部尿路疾患など)において,患側腎の機能を知りたいときに用いられる.
しかし,分腎機能という場合でも,患側のみを問題にしないで,反対側(健常側)の腎機能との対比において,総腎機能のなかで分腎機能を理解することが大切である.
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