文献詳細
文献概要
今月の主題 感染症と免疫 特殊な感染症
病巣感染としての習慣性アンギーナ
著者: 斎藤英雄1 野田寛2
所属機関: 1日本大学医学部・耳鼻咽喉科 2琉球大学医学部付属病院・耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.246 - P.247
文献購入ページに移動病巣感染とは,細菌を有する限局性慢性炎症巣の存在によって惹起される疾病で,この場合炎症巣自体はたいした症状を示さないか,あるいは時にわずかに活動する程度であるのに,この病巣と直接連絡のない遠隔の部位に,一定の器質的組織変化ないし機能的障害を呈する反応,すなわち2次疾患が起こることを意味する(Gutzeit-Parade1939).
この原病巣として扁桃は,歯牙,副鼻腔,中耳,気管支,胆嚢,虫垂,大腸,前立腺,子宮付属器,リンパ節などとともに,とくに重視されてきている.
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