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文献詳細

雑誌文献

medicina19巻2号

1982年02月発行

今月の主題 感染症と免疫

感染症の予防と治療

静注用γグロブリン製剤と適応

著者: 堀誠1

所属機関: 1国立小児病院

ページ範囲:P.266 - P.268

文献概要

 静注用γグロブリン製剤は,正常人免疫グロブリン(筋注用製剤)を起源とし,その抗体活性をできるだけ損なうことなく,種々の操作を行って静注可能のものにした製剤である.筋注用γグロブリンを静注すれば,製剤中に含有されている凝集体の作用により補体系が活性化され,抗原・抗体反応によらないアナフイラキシー様症状が出現する危険があること,筋注したγグロブリンは吸収,局所での異化,組織への浸透の程度に個人差があり計画的に抗体を投与することがむずかしい,さらに急速に抗体補給の必要のある場合や,大量のγグロブリンを筋注しなければならない場合,出血性素因があったり新生児など患者側の要因によりそれが不可能なとき,などの理由で静注用γグロブリン製剤が用いられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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