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文献詳細

雑誌文献

medicina19巻3号

1982年03月発行

文献概要

今月の主題 リハビリテーションの現況 症候とリハビリテーション

聴覚障害

著者: 鈴木淳一1

所属機関: 1帝京大学医学部・耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.476 - P.478

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聴覚障害の種類,程度,特徴―ひとに見えない障害
 聴覚障害は,視覚障害と違って,いわば「見えない障害」,すなわち,まわりの人にとってわかりにくい障害である.盲人は,立居も不自由ということで周囲の同情をひくのに,難聴者は"勝手つんぼ"などといわれ,しばしば同情よりは反感さえ買うことのあるのは不可思議である.聴覚障害は,ある程度かくすことができるし,かくしたい心理が障害者の多くに認められる.これは,他の多くの障害と異なる大きな特徴であり,障害発見とその治療,リハビリテーション実施上の大きな困難の1つである.聴覚障害は,視覚障害とは異なった,しかし,同様にあるいはそれ以上に重大な障害である.
 難聴を分類して,
 中枢性難聴 内耳性難聴―感音性難聴
 外・中耳性難聴―伝音性難聴
 のように大別することができる.このうち,声を大きくさえすれば理解できるのは,外・中耳性難聴(伝音性難聴)である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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