文献詳細
今月の主題 狭心症とその周辺
虚血性心臓病の診断
文献概要
虚血性心疾患は高頻度に不整脈を合併する.また不整脈による突然死症例の基礎疾患の大部分は虚血性心疾患により占められており,心筋梗塞急性期のみならず安定型狭心症,陳旧心筋梗塞などの虚血性心疾患慢性期の患者においても不整脈の発生は大きな臨床的意義を有し,その評価は予後の推定や治療方針の決定に不可欠である.
虚血性心疾患における不整脈の成因としては,傷害心筋の異常な電気的活動,虚血領域における電気的活性の不均一性,心室瘤のような限局的異常収縮部位の存在によって生ずる異常張力,虚血の程度の一過性変化や自律神経緊張の変化などの因子が複雑に関与する.この結果,虚血心における不整脈の発現様式は多彩であり,またほとんどすべての型の不整脈をもたらし得る.
虚血性心疾患における不整脈の成因としては,傷害心筋の異常な電気的活動,虚血領域における電気的活性の不均一性,心室瘤のような限局的異常収縮部位の存在によって生ずる異常張力,虚血の程度の一過性変化や自律神経緊張の変化などの因子が複雑に関与する.この結果,虚血心における不整脈の発現様式は多彩であり,またほとんどすべての型の不整脈をもたらし得る.
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