icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina19巻4号

1982年04月発行

文献概要

今月の主題 狭心症とその周辺 虚血性心臓病の診断

心電図—虚血性病変による不整脈

著者: 外畑巖1 平田幸夫1

所属機関: 1名古屋大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.623 - P.627

文献購入ページに移動
 虚血性心疾患は高頻度に不整脈を合併する.また不整脈による突然死症例の基礎疾患の大部分は虚血性心疾患により占められており,心筋梗塞急性期のみならず安定型狭心症,陳旧心筋梗塞などの虚血性心疾患慢性期の患者においても不整脈の発生は大きな臨床的意義を有し,その評価は予後の推定や治療方針の決定に不可欠である.
 虚血性心疾患における不整脈の成因としては,傷害心筋の異常な電気的活動,虚血領域における電気的活性の不均一性,心室瘤のような限局的異常収縮部位の存在によって生ずる異常張力,虚血の程度の一過性変化や自律神経緊張の変化などの因子が複雑に関与する.この結果,虚血心における不整脈の発現様式は多彩であり,またほとんどすべての型の不整脈をもたらし得る.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら