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文献詳細

雑誌文献

medicina19巻4号

1982年04月発行

文献概要

今月の主題 狭心症とその周辺 治療

バルーンカテーテルによる冠動脈拡張術

著者: 山口洋1 細田泰之2

所属機関: 1虎の門病院循環器センター・内科 2虎の門病院循環器センター・外科

ページ範囲:P.654 - P.659

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 I.内科医の立場から(山口 洋)
 外径の漸増するカテーテルを狭窄病変部に挿入し拡張しようとした試みは,Dotter, Judkins(1964年)1)により下肢動脈ですでに成功を見たが,Gruntzigは先端にバルーンを付けたdouble-lumen balloon dilating catheterを考案し,はじめは下肢動脈から2),次いで冠動脈の器質的狭窄に試み,その成功例を報告した(1977年)3)
 カテーテルを経皮的に挿入し動脈狭窄部を修復する技法であることから,Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty(略してPTCA)と名づけた4).その後,この技法は欧米各地で試みられ,ACバイパス術にかわり得る新しい冠血行改善術として注目されてきたが,実際は,その成功率,適応条件(患者の選択),それ以上に,合併症の問題で1つの壁に突き当たり,その功罪が真剣に検討されねばならない現況である5)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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