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文献詳細

雑誌文献

medicina19巻5号

1982年05月発行

文献概要

今月の主題 血清リポ蛋白の異常 血清リポ蛋白異常症

Ⅲ型高脂血症

著者: 山内喜夫1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部・内科

ページ範囲:P.808 - P.809

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 Ⅲ型高脂血症は,血清コレステロール,トリグリセライドの増加を認め,電気泳動上β-mobilityを有する特殊なVLDL(β-VLDL,floating β lipoprotein)の増加を示し,その幅広い泳動帯よりbroad β diseaseとも呼ばれる高脂血症である.1967年Fredrickson1)が報告して以来,臨床症状,診断,遺伝様式などの検索とともに,リポ蛋白そのものの詳細な検討も徐々に行われ,その病態が解明されつつある.
 本症は,甲状腺機能低下症,SLE,糖尿病などの疾患に伴う場合があり,これを二次性Ⅲ型高脂血症と呼ぶが,一般にⅢ型高脂血症という場合は一次性,すなわち家族性Ⅲ型高脂血症を指し,本稿では後者を中心に述べることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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