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文献詳細

雑誌文献

medicina19巻5号

1982年05月発行

文献概要

今月の主題 血清リポ蛋白の異常 リポ蛋白異常と各種疾患

脳梗塞

著者: 村井淳志1

所属機関: 1京都大学医学部・老年科

ページ範囲:P.830 - P.831

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 脳梗塞には,大きく分けて穿通枝梗塞と皮質枝梗塞がある.穿通枝梗塞は細い穿通枝動脈の血漿性動脈壊死(細動脈硬化)を基盤にして起こり,高血圧と最も密接な関係がある.一方,皮質枝梗塞は太い皮質枝動脈のアテローム硬化を基盤にして起こり,リポ蛋白異常と密接な関係がある.脳梗塞の症状,予後,治療が両者で異なっているので,この分類は有用であるが,とくに成因を考える場合には,両者を区別して検討しないと結論を誤るおそれがある.母集団中に占める両者の割合が,国により,地方によって異なるからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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