文献詳細
文献概要
今月の主題 癌治療の最前線 集学的治療
乳癌
著者: 冨永健1
所属機関: 1東京都立駒込病院・外科
ページ範囲:P.1055 - P.1057
文献購入ページに移動乳癌が多くの他臓器癌と違う点は,その内分泌依存性にあり,この特性が治療の上で大きな役割を果たしている,すなわち,その増殖は下垂体,副腎,卵巣などの臓器と密接な関係にあり,閉経前後でも癌細胞の内分泌学的性格は異なっている.近年,乳癌細胞中のestrogen receptor(ER),progesterone receptor(PgR),prolactin receptorなどが測定できるようになってから,腫瘍の内分泌依存性を予測することが可能となり,臨床的にも成果をあげている.
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