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がん免疫振興財団シンポジウム 「末期患者に対する積極的治療」から(その2)
癌の内分泌療法の現況—乳癌を中心に
著者: 熊岡爽一1
所属機関: 1財団法人がん免疫振興財団ピース病院
ページ範囲:P.1160 - P.1163
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癌はおしなべて悪性であり,自律性の成長をとげ,生体を倒すという認識は一般論としては正しい.しかし,成長の経過中に自然退縮したり,物理的化学的な環境の変化によって腫瘍が消失することは時に起こることである.これは温熱療法とか細菌感染によって悪性腫瘍を治癒に導こうとする試みとして応用されている.
手術不能または再発癌に対しては,放射線照射,化学療法などが行われ,これらは大なり小なり腫瘍以外の健康組織にも損傷を与えることとなる.しかし,限られた一部の癌においては,癌をとりまく環境の変化によって癌が縮小したり治癒する現象が起こる.
癌はおしなべて悪性であり,自律性の成長をとげ,生体を倒すという認識は一般論としては正しい.しかし,成長の経過中に自然退縮したり,物理的化学的な環境の変化によって腫瘍が消失することは時に起こることである.これは温熱療法とか細菌感染によって悪性腫瘍を治癒に導こうとする試みとして応用されている.
手術不能または再発癌に対しては,放射線照射,化学療法などが行われ,これらは大なり小なり腫瘍以外の健康組織にも損傷を与えることとなる.しかし,限られた一部の癌においては,癌をとりまく環境の変化によって癌が縮小したり治癒する現象が起こる.
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