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文献詳細

雑誌文献

medicina19巻7号

1982年07月発行

文献概要

今月の主題 カルシウム代謝の基礎と臨床 カルシウム代謝とその調節

腸管とカルシウム

著者: 森内幸子1

所属機関: 1日本女子大学家政学部・食物学科

ページ範囲:P.1188 - P.1189

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 生体内におけるカルシゥム(Ca)代謝とその調節は,摂取するCaと排泄されるCaのバランスの調節を介して行われるということができる.Caバランスに直接に関与する器官として,骨,腎臓,腸管や筋肉などがあげられるが,これらの中で,腸管は食物として摂取するCaを吸収する第一の関門となっている.
 腸管におけるCa吸収の過程は,生体のニードに応じて変化するように,種々の因子によって調節されている.一方,食事として摂取されたCaの一部は,腸管において吸収されずに,腸管から分泌されるCaや脱落する吸収上皮細胞に含まれるCaなどの内因性Caとともに糞中に排泄されるが,内因性Caの排泄は生体のニードに依存した調節を受けずに,毎日,一定量のCaが失われていく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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