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文献詳細

雑誌文献

medicina19巻7号

1982年07月発行

文献概要

今月の主題 カルシウム代謝の基礎と臨床 臨床

骨粗鬆症

著者: 中井瑠美子1

所属機関: 1東京大学医学部・老年病学教室

ページ範囲:P.1214 - P.1215

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 骨粗鬆症はマトリックスと骨塩の比率は変わらず,その両者ともに減少している,すなわち骨量の減少している状態と考えられている.本症はクル病や骨軟化症と同様に単一の疾患ではなく,種々の原因により発症した状態の総称であり,通常表1のごとく分類される1)
 primary osteoporosisは原因不明のもので,いわゆる閉経後または老人性骨粗髪症と呼ばれるものに相当する.一方正常人の骨量の減少は40歳以降の男女,とくに女性に多く見られ,この生理的骨量の減少と病的骨量の減少をどう考えるかは問題のあるところであるが,実際に認められる骨量の減少が,生理的骨粗鬆化の範囲を越え,さらに臨床的にも腰背痛を訴える場合は,閉経後または老人性骨粗鬆症と診断すべきであろう.以下primary osteoporosisについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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