文献詳細
文献概要
今月の主題 カルシウム代謝の基礎と臨床 臨床
骨ページェット病
著者: 林泰史1
所属機関: 1東京都養育院付属病院・整形外科
ページ範囲:P.1216 - P.1217
文献購入ページに移動 ページェット病はPaget J(1877)が骨変形を有する男性例を17年間にわたり観察,剖検し,「骨の慢性炎症の一型(変形性骨炎)」のタイトルで報告して以来,広く認められるようになった.本疾患は過剰な骨吸収にひき続き,過剰骨形成を伴うのが特徴で,骨組織像では層状骨のモザイク様病変と過度の血管新生や骨髄の線維化が特徴的である.骨代謝の面でみると現在判明しているいずれの代謝制御機構をも逸脱した局所的骨病変といえる.
掲載誌情報