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文献詳細

雑誌文献

medicina19巻7号

1982年07月発行

文献概要

今月の主題 カルシウム代謝の基礎と臨床 トピックス

カルシウム拮抗薬

著者: 多田道彦1 門馬正明1

所属機関: 1大阪大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.1230 - P.1231

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 Ca拮抗薬(Ca antagonists)とは,血管平滑筋や心筋(作業心筋,特殊心筋)における興奮収縮連関においてカルシウム拮抗性に作用し,その収縮性の低下を惹起させることにより,血管拡張,心筋収縮・刺激伝導抑制作用を示す薬剤のことを言う.平滑筋,心筋の収縮機構に関する最近の研究から,この薬剤作用の中心は,細胞内へのCaイオン流入を抑制することが指摘された.
 今日,Ca拮抗薬として臨床的に使用されている代表的薬剤は,verapamil,nifedipine,diltiazemで,これらのCaイオン流入抑制作用は血管平滑筋に対して非常に特異性の高いものである.したがって常用量では血管拡張剤として作用するが,投与量によっては,心筋収縮抑制・抗不整脈作用をも示すことがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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