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雑誌目次

雑誌文献

medicina2巻1号

1965年01月発行

雑誌目次

今月の主題

血清肝炎

著者: 鳥居有人

ページ範囲:P.28 - P.32

 血清肝炎を完全に防止するための方法は,いまだ明らかではない。しかし輸血が簡単に,しかも大量にできるようになつた現在,必要度の少ない輸血が広く行なわれてはいないか。根本的な対策には程遠いにしても,反省すべき基本的なことがらがあるようだ。

<話合い>輸血—その副作用と対策

著者: 鳥居有人 ,   遠山博 ,   徳永栄一 ,   佐々木智也

ページ範囲:P.34 - P.41

 起こりそうにもない異型輸血がどうして起こるか
 佐々木(司会) きようは本誌の主題に関連した話合いで輸血の問題でございますが,今いろいろ問題になつているということだけでなくて,広い視野に立つて輸血というものを見ていきたいわけです。今非常によく口に上りますのが肝炎の問題ですけれども,その前に輸血というのは血液型に従つてやられるものですから,一番初めに歴史に戻りまして,血液型の問題からいきたいと思います。
 遠山先生,異型輸血というのはABO型だけに限つて考えてみても,やはりかなり頻度が高いものでございますか。

脳卒中の診断

著者: 五島雄一郎

ページ範囲:P.42 - P.46

 脳卒中に関する発表は非常に数多く,筆者もこれについて幾度か発表して来ている。したがつてなるべく重複をさけるために,ここではいくつかのトピックをとりあげて読者の知見に供したい。

診断のポイント

猩紅熱

著者: 平石浩

ページ範囲:P.47 - P.49

はじめに
 わが国の法定伝染病は全体として昔からみるといちじるしく減少したが,その中で他の疾患にくらべてまだ格段に多いのが赤痢と猩紅熱である。猩紅熱の発生届出数の戦後の曲線は,1954年の19461名を頂点として,その後下降の一途を辿つたが,一昨年からふたたび増加の傾向を示し,東京都についてみれば昨年は3006名で前年にくらべほとんど50%の増加が記録されている。本症には類似の発疹性熱性疾患が少なくないので,この際その診断について一応ふりかえつてみよう。

多尿

著者: 土屋雅春

ページ範囲:P.50 - P.52

診断のすすめ方
 多尿とは24時間尿量が病的に増加した状態であり,正常入尿量1.2〜1.5l/日を超えて,2l/日以上に及ぶときをいう。多尿を来たす疾患の代表者は尿崩症(diabetes insipidus),煩渇-多尿症候群(Polydipsia-polyuria syndrome,impulsive polydipsia,psychogenic polydipsia),糖尿病,萎縮腎およびConn症候群である。
 尿量は個体により,天候や体動によりいちじるしく動揺しやすく,また浮腫,胸水-腹水などの減退期や利尿剤使用時,さらにはアルコール摂取時にも一過性に増加する。それ故,持続性多尿を確認するには蓄尿の上,数日間観察する必要がある。

気管支拡張症

著者: 熊谷謙二

ページ範囲:P.53 - P.55

はじめに
 一般に気管支拡張症というと狭い意味のいわゆる特発性気管支拡張症をさすが,この他に結核性の気管支拡張症や肺化膿症に続発するものや珪肺や肺腫瘍などに続発してくる気管支拡張症のあることは成書の記載のとおりである。ここでは狭義の特発性気管支拡張症の診断のこつというようなことを述べる。

治療のポイント

痛風の食事と薬物療法

著者: 𠮷村隆

ページ範囲:P.57 - P.59

痛風の治療方針
 痛風の治療目標は,急性関節炎の発作を速やかに抑え,尿酸代謝異常を調節し,反復する発作を予防することである。臨床経過からみて発症初期のくり返される発作は次第に発作の間隔が短縮されて慢性関節炎へ移行し,関節機能障害を伴う関節変形をきたすのみならず,合併症とくに高血圧症,腎盂腎炎,腎硬化症などを併発しやすいので,病期により治療の難易が異なる。したがつて何よりも早期に診断し,病態を精査したうえで,代謝病に対する認識を患老に納得せしめて治療を行なうのが痛風を克服する道である。病像が多彩なのでつぎの病期に分けて治療法をのべる。(1)無症候性高尿酸血症期,(2)急性発作期,(3)発作の問歇期,(4)慢性痛風期。

抗生物質合剤を批判する

著者: 勝正孝

ページ範囲:P.60 - P.62

併用療法の目的と適応
 二種あるいはそれ以上の抗生剤を併用する目的は,
 ①抗菌スペクトルの補充拡大 ②両薬剤の相乗効果 ③耐性菌の出現防止 ④副作用の軽減
などを期待して行なわれるわけである。

じんま疹

著者: 矢村卓三

ページ範囲:P.63 - P.64

皮膚の反応型の一つ
 じんま疹はかゆみをともなつた一過性,表在性,限局性皮膚浮腫で,それは一つの皮膚の反応型と考えた方が妥当である。本症はありふれた疾患で,その診断は一般に容易であるが,その発生病理,病因はすこぶる複雑である。したがつて,その治療にあたつてはそれがいかなる原因でおこつてきたかをよく理解し,それを除去することがもつとも肝要である。
 ただいたずらに抗ヒスタミン剤にのみ頼るのでは,その治療とくに慢性じんま疹の根治はありえない。

グラフ

猩紅熱の発疹および類似の発疹

著者: 平石浩

ページ範囲:P.14 - P.15

 発疹性疾患には,一定の原因に対してどの症例でも大体同じような発疹を生ずるものと,個々の場合で発疹の様相がかなり多様のものとがある。猩紅熱や,麻疹,風疹,水痘や痘瘡の痘疹などは前者に属するが,泉熱の発疹はこれらよりもやや多様であり,痘瘡前駆疹や薬物中毒疹は場合により,ときには体の部位によってさまざまの形態を現す。ここには定型的な猩紅熱の発疹と,他の疾患のこれとよく似た発疹の3例を掲げた。

尿素窒素の簡易検査

著者: 石井暢

ページ範囲:P.17 - P.19

 血清尿素窒素の測定は腎疾患の際に欠くことのできない検査である。
 非蛋白性窒素(残余窒素)の測定がこれにかわつていたときが長かつたが,その一成分である尿素窒素を測定する方がよりいつそう腎疾患に直接的な関係をもつものである。

臨床検温法

著者: 冨家崇雄

ページ範囲:P.20 - P.22

 臨床検温法の日的は真の「体温」の動向を知りたいということであつて,局所とししての温度を知りたいのではない。「体温」を腋窩,口腔,直腸で測る場合,それぞれの温度が真の「体温」の代表値の一つとしての性質をもつようにしたものであることが重要である。したがつて,腋窩検温,口腔検温,直場検温に当つてはそれぞれの部位の解剖生理学的な特性にもとついて,それぞれの部位に応じた厳格な検温方法を守らなければならない。腋窩検温においては,感温部の位置と「腋窩温」完成に要する相当長時間の検温時間が重要である。口腔検温においても,感温部の位置と「口腔温」完成に要する十分な検温時間が必要である。直腸検温においては肛門より約6cm以上の「直腸温」の存在する場所に感温部をおいて測ることが必要である。
 詳細については本文を参照ぜられたい(124頁)

ファースト・エイド

緊急気管切開

著者: 里吉光子

ページ範囲:P.116 - P.118

麻酔医と気管切開
 麻酔を専門に行なつている医師は,原則として一切メスを持たないが,その麻酔医もつぎの場合にはすすんでメスを執ることになつている。それは,
 1.静脈切開

器械の使い方

臨床的な「体温」の測定法

著者: 冨家崇雄

ページ範囲:P.120 - P.123

必要な基礎知識
 臨床検温(臨床的な「体温」の測定)に必要な基礎知識としてはつぎの諸事項がある。
 1) 臨床検温の目的は「体温」の測定であつて,漠然とした人体の温度の測定ではない。したがつて,第1に,「体温」とは何であるかという体温調節機序の概略,第2に,臨床上,直腸,口腔,腋窩などで温度を測定し,手軽にまた無反省に「体温」を測定したと称しているが,このような温度の値は真の「体温」とどのような関係にあるものなのか,どのような条件が満足された場合,「体温」の代表値の一つとみなしてよいのか。

正常値

体温

著者: 冨家崇雄

ページ範囲:P.124 - P.126

体温の「正常値」をめぐる諸条件
 人の「体温」の正常値については古い時代から多数の報告がなされている。その一部をひろつてみると,
報告者 測定部位 平均 上下限

メディチーナジャーナル 呼吸器

大気汚染と呼吸器疾患

著者: 梅田博道

ページ範囲:P.138 - P.138

 経済開発,社会開発のすすむにつれて各種の公害が発生する。公害の中でも大気汚染は一般住民に影響するので,とくに注目せざるを得ない。本年9月,札幌で開催された第4回日本胸部疾患学会においても大気汚染と呼吸器疾患というシンポジウムが北大安倍三史教授司会のもとに行なわれた。また一般演題においても,これと関連する演題がかなり多く,大気汚染は今や公衆衛生学的な問題だけでなく,臨床家にとつて重大な課題となつたことが知られる。
 まず,air pollutantの分析であるが,浮遊媒じん量,大気中のSO2濃度,COガスなどが問題となる。そして,地域により汚染物質が異なることが知られている。すなわち,大気汚染には5つの型がある。(1)ピッツバーク型は主に工場排煙(石炭燃焼)によるもので,日本では宇部,北九州,尼崎など。(2)ロサンゼルス型は主に自動車の排気ガスによるもので,日本では東京,大阪の中心部,(3)ニューヨーク型は主に自動車の排気ガスと工場排煙の混合によるもので,日本では東京,大阪の工業地区,(4)ロンドン型は主に家庭,ビルディングの暖房によるもので,日本では札幌,旭川など,(5)マンチェスター型は主に工場排煙と暖房の混合によるもので,日本では室蘭,釧路などが該当する。ところで,労研の佐野辰雄氏は大気汚染地区と非汚染地区の犬の肺を比較し,大気汚染地区の犬の肺では粉じん沈着量のいちじるしく多いことを報告した。

聴器

聴器毒,耳鳴,めまい

著者: 大迫茂人

ページ範囲:P.139 - P.139

 最近の内科領域に関連した耳鼻咽喉科の話題と新らしい知見の中から,私が興味あると思われた文献について紹介いたします。
 まず,聴器毒については,先に,SM難聴の発生率について,本誌1)に述べたように,大体1%前後といわれて来ていたが,鈴木ら2)は,最近のSM使用患者2,917例について調査し,8,000cpsにて30db以上の聴力損失あるものは,10%前後で,その発現使用量は,1〜20gで8.3%,151g以上では,15.1%であるが,日常会話支障者(聴力損失算出法 a+b+c/3法にて,30db以上あるもの)は,わずか0.27%であると報告している。しかし,SM・KM併用使用者608例では8,000cpsにて30db以上あるものは,SM単独の約2倍,日常会話支障者は,SM単独例に比して約5倍であり,連日投与例および腎機能障害者または泌尿器疾患者に高度障害がみられたとのべ,KMとの併用使用が,毒性の高いことを報告している。Coll3)は,50人の患者にKMを使用し,使用量10〜80gで聴力低下が1/3にみられたと述べている。また,志多・竹上ら4)は,動物実験より,静脈内投与時のKMの聴器障害性は,筋肉内投与時は比較にならぬほど強烈であることをのべている。

簡易臨床検査のやり方と評価

リューマチ様関節炎の血清学的検査—とくにRAテストについて

著者: 河合忠

ページ範囲:P.6 - P.6

 リューマチ様因子とγグロブリンの間に生ずる沈降反応または凝集反応を応用したのが,リューマチ様関節炎の診断に使われる血清学的検査であるが,特異的抗原抗体反応とは明らかに異なると考えられる。凝集反応を肉眼的に認めうるための媒体として,ヒツジ赤血球,ポリスティレン・ラテックス粒子,ベントナイト粒子などが用いられる。これらの検査方法のうちスクリーニングテストとして用いられているのがRAテストであつて,ラテックス粒子にγグロブリンをあらかじめ吸着し,それをグリシン生食緩衝液(pH8.2)で希釈した被検血清と反応させて肉眼的にラテックス粒子の凝集が起こるか否かを判定する。
 リューマチ様因子はリューマチ様関節炎にしばしば出現し,稀には他の疾患にもみられる19Sマクログロブリンに属する分子量の大きな蛋白質である。このリューマチ様因子は正常血清中に含まれる19Sマクログロブリンとはγグロブリンに対する反応が異なつているため,上記のごとき血清学的反応により鑑別される。リューマチ様因子にはヒトγグロブリンとのみ反応するものとヒトおよび家兎γグロブリンの両者に反応するものと2種類があり,RAテストでは両方の因子を検出することができる。

ノモグラム

換気指数を算出するノモグラム

著者: 関原敏郎

ページ範囲:P.5 - P.5

B尺に運動指数,C尺に換気予備率をとります(これらの計算法は臨床検査の盲点参照)。2点を結ぶ直線がA尺と交わる点が換気指数です。(笹本,船津による)

臨床検査の盲点

換気機能検査(負荷試験)

著者: 関原敏郎

ページ範囲:P.127 - P.127

 Spirographyによる換気機能検査について前回書きましたが,もう一つ基本的手技として重要なものが換気量の検査であります1)。これはDouglas bagとJバルブを用いて,吸気と呼気を完全に分離しながら呼気を採取して換気量を測り,また呼気の組成を分析するもので,健常者の1分間の安静換気量は体表面積1m2当り3〜41です。換気機能を検査するためには安静時の機能を調べることの外,運動,低酸素その他の状況を負荷し,生体がどのように反応し,換気の予力がどの位あるかをみる負荷試験があります。これは前述の最大換気量など最大能力をみる検査とはまた違った重要性があり,代償機能の評価,安静時検査では発見できない肺機能障害の発見,労作能力の判定などいろいろな意義があります。
 運動指数(Exercise index, E. I.)2)

保険問答

結核の治療指針について

著者: 古平義郎

ページ範囲:P.141 - P.142

質 問
 抗結核薬以外に使用される副腎皮質ホルモンの使用法はどうか。

統計

平均余命の年次推移

著者: 滝川勝人

ページ範囲:P.56 - P.56

 現在の衛生状態が今後も変らずにつづくと仮定したとき,x歳の生存者が,それ以後に生きる年数の平均値を平均余命といい,とくに0歳の平均余命を,平均寿命とよんでおります。
 昭和38年の簡易生命表によりますと,平均寿命は男67.21年,女72.34年となつており,前年に比し,男は0.98年,女は1.18年の伸びを示しております。

症例 心電図をどう読むか

心電図CPC

著者: 和田敬

ページ範囲:P.105 - P.108

STの変動があるが
 この症例の特長は,STに変動があることです。すなわちV2〜V3のSTは上昇し,II,III,aVFのSTは下降し,V6あたりでもSTは多少下降しているようです。そこでこの場合のように,一つの症例でSTの上昇ならびに下降があるならば,そのどちらを重要視すかということが大切になつてきます。ご承知のように,STの変動は,心筋あるいは心膜が傷害状態(state of injury)といい,一番最初におこる虚血状態(state of ischemia)よりもう一歩進んだ場合に現われると考えられています。すなわち心筋や心膜が侵されて傷害状態になつた場合,この傷害部をまともに見るような位置におかれた誘導ではSTの上昇がみられるものとされています。つまりこのSTの上昇が一次的のSTの変化といわれるものです。したがつて,心電図のある誘導でSTの上昇があるならば,その誘導の真下にある心臓の表面が傷害状態にあると考えられるわけです。ではSTの下降とはどんな意味をもつのでしようか?このSTの下降は一般にSTの上昇に伴う従属的なものと考えられています。すなわち,心筋・心膜が傷害状態になつた場合,その傷害部位をまともにみる誘導ではSTの上昇が現われますが,もし,傷害部位の裏側で波型を撮るならばどうなるかというのが問題です。なぜ傷害部位の裏側での波型が大切になるかは,心臓の形を考えることでわかつていただけると思います。

Simmonds病兼尿崩症の1剖検例—トルコ鞍外発育を示した下垂体色素嫌性細胞腺腫Chromophobe adenoma

著者: 谷岡達男 ,   山口洋

ページ範囲:P.109 - P.115

 下垂体色素嫌性細胞腺腫によるSimmonds病は,比較的稀な疾患であるが,下垂体腫瘍としての色素嫌性細胞腺腫は下垂体腺腫の約2/3,全頭蓋内腫瘍の約1/5を占め,下垂体機能低下症の原因としては比較的頻度が高い。
 われわれは最近,視野障害に始まり,開頭手術で色素嫌性細胞腺腫と診断され,術後10年ごろからしだいに下垂体機能低下の症状を生じ,諸種臨床検査および内分泌検査からSimmonds病兼尿崩症と診断されCortisolによる代償療法(Ersatztherapie,hormone prothese)を行なつたにもかかわらず,諸症状の改善を見ず,下垂体部レ線療法開始後症状悪化し死亡,剖検によりトルコ鞍外に発育せるChromophobe adenomaとともに著明な中枢神経系の血鉄症(Siderosis)の認められた症例を経験した。

この症例について

著者: 中尾喜久

ページ範囲:P.110 - P.110

 Simmonds DiseaseはCachexia,性機能低下,諸臓器萎縮などを主徴とする汎下垂体機能低下状態である。本症例は手術後約10年で再発,トルコ鞍外に増殖したChromophobe adenomaで,脳幹を強く圧迫し,尿崩症,鉱質代謝異常,強度の食思不振,膀胱障害などをおこした。聴神経障害,精神症状もおそらく剖検で発見したSubpial Siderosisと関連する可能性がある。Subpial Siderosisは手術による出血・外傷・脳腫瘍などを原因とすることが多い。

他科との話し合い

切るべきか,切らざるべきか

著者: 小原辰三 ,   河野実

ページ範囲:P.68 - P.72

手術をめぐる外科と内科の立場
 編集部 本日は,内科,外科の立場から胃潰瘍の手術について"切るべぎか,切らざるべきか"をお話いただきたいと存じます。外科治療と内科治療と東一の場合どんな割合でございましようか。
 河野 絶対数からいつたら,内科的治療ですますほうが圧倒的に多いです。

基礎医学

医用統計—生体情報の初歩的解析

著者: 佐藤謙助

ページ範囲:P.128 - P.133

 医学的な測定値は,ばらつくことが多いので多数例でたしかめるのが普通である。しかし,そのデータ処理がまずければ,結果がすつきりしない。ところが,処理がよければ,そんなに多くない例からでもきれいな結果が得られる。それには統計的な知識を使いこなす必要がある。その初歩について述べてみよう。

私の意見

衛生管理医師として

著者: 井上柳子

ページ範囲:P.73 - P.74

 近時,公衆衛生活動の向上により労働衛生も軌道にのりだし,各企業体の健康管理も急速に進歩した。医療設備の充実と各専門医の配置,そして予防医学へのあゆみ,いわゆる早期診断,早期治療を目標に労働者の健康を保持増進させ,明るく元気に職務に励むことができるようになつたことはたいへん喜ばしい。

医師に望むこと

著者: 下村幸世

ページ範囲:P.74 - P.75

 ボランタリー活動をしておりますと,こんなにもひとりびとりは善意に満ちているのにどうして事態はよい方に向かわないのだろうという疑問にしばしばぶつかります。それは,たいていの場合,教育や社会福祉の面でのことは広く一般に語られるにもかかわらず,医療面のこととなるとお医者さままかせという現状にもよるようです。そして,どうしてそうなつたかということについては,私たちが反省すると同時に医療にたずさわる諸先生方にも考えていただきたいことがあるのです。

ルポ

一開業医から800ベッドへの道—ルポ・川崎病院

著者: 水野肇

ページ範囲:P.76 - P.79

 岡山市に行って,誰でもが,まず気づくのは病院が多いことである。市内の人口はわずか30万人。旭川の清流に沿つたこの街は,天下3大公園の一つ「後楽園」に見られるように,いまだに徳川時代のよい面を残しているが,一方では道幅の広い街路に見られるように近代的な様相の強い街でもある。
 ところで,この岡山市内には,十指にあまる高層建築がある。この大半は,実は病院なのである。南からみて,岡山労災病院,岡山大学付属病院,街の中央部に岡山赤十字病院と川崎病院,西の方には,岡山済生会病院,北には国立岡山病院とまさに林立している。これらの病院は,すべて直径1里以内の円内にあつていずれも4百〜5百床の鉄筋のビルディングであるからオドロキだ。岡山市内の一般診療ベッドは人口1万人について130床に近く,日本一で一種の"医療王国"を築いている。

If…

子どもの頃は理科少年—早稲田大学診療所長 原素行氏に聞く

著者: 長谷川泉

ページ範囲:P.80 - P.81

エンジニヤになつていたかも……
 長谷川 ドクターこなる決意をされたのは,いつごろでしようか。
 原 わたしの家は,医者はわたしで9代目なんですがどういうわけか,わたしは理科少年だつたんです。大学では機械へ入ろうと思いおやじも仕方がないと思つていたようです。医者は,いやなことが多いので息子がそう思うのもむりはなかろう。よし機械へ行つてもよろしいということだつたんです。が,その話をわたしの中学校の校長にしたんです。そうしたら校長が心配しまして,5年生の3学期になつて「おまえ,工科へ入るといつてるそうだが,医者になつてはくれないか。開業するのがいやなら,バイキンを扱う先生でもいいじやないか」と毎週校長に泣きつかれました。泣きつくというのは変ですが,校長としては,訓戒のつもりであつたんでしよう。それでとうとう医科へ行つたんです。

海外だより

Dr. Albert Schweitzerの名に因んで—(1) Hospital Amazonico Albert Schweitzer

著者: 高橋功

ページ範囲:P.82 - P.83

はじめに
 本年1月14日Dr. A. Schweitzerは90才の誕生日を迎える。Dr. A. Schweitzerの名を冠した学校がドイツに少なくとも50あり,フランスにもスイスにもオランダにもある。その名を冠した通りが,ガボンの首府リブルビルにもパリ郊外セーヌ川よりにあるし,オランダのKLMにはその名を冠した旅客機がある。Dr. A. Schweitzerの名を冠した病院があることは不思議ではない。
 90才の誕生お祝に各地のSchweitzer病院を紹介してみたいと思う。

アウトサイダーの窓

人間の医療についての寸見

著者: 堀淑昭

ページ範囲:P.84 - P.85

"病んでいる人間"の引き受け手はだれか?
 医者の仕事をどう位置づけたらよいかといえば,人間が生きていくその運命の一環を医療の面で請負つている,ということでしよう。というのは,病気を治すことを,人間が生きていく全体から切離して,"病気が治りやいいんでしよ,病気が"と開きなおられたらやり切れない,ということです。このやりきれない状態が今では普通だと思うのです。いくら局部的専門家であるにしても,人間が生きていくという全体の大きな流れのその一部が医療なのだという自覚がないなら,これはもうメチャクチャです。
 モラルという言葉は,倫理,道徳,とも訳されていますけれども,こう訳してしまつたのでは別物になつてしまう。禁止的な血の通わないものになつてしまう。精神という訳もないではない。モラリストというと人間の研究者だそうですが,ただ研究者というだけでなく,同じ人間として,人間の哀しさと勇ましさ,卑劣さと崇高さを共に切実にわがものとして感じながら,しかもそういう人間をもつと理解し共に光明の方へ歩もうとするひとびとのことでしよう。モラルは,もつぱら人間性そのものにもとづきそれに向つているもののはずです。

EDITONRIAL

辺地の医療

著者: 和田武雄

ページ範囲:P.25 - P.27

絵画的異国情緒と旅愁の裏がわに
 北海道をさらに北へ向って網走市まで行くと,その近くに原生花園がある。そこを訪ねる人はまず一様に「黒百合はどれ」と聞くそうである。また目の前にひろがるトーフツ湖一帯の景色や,咲き乱れる花をいだくようにもり上つた砂丘の連なりが,絵画的異国情緒を漂よわすとか,旅愁を誘うとかいつて讃えられる。だがわたしが思うには,砂丘の向うにつづくオホーツク海の鉛色のうねりこそ見るべきもので,それによつて夢のような感傷がグッと引き緊められることを見落す人が少なくない。そこの花は遅い春から早い夏にかけて盛りとなるが,そのような時分にもこの海の印象はまことに重苦しい。ましてや流水がそこを閉ざす頃においては想像にあまりあるものがあろう。
 羽田を飛び立つと1時間でチトセ空港に着く。そこは火山灰台地で南は沼沢地につづいて勇払原野がひろがる。そのあたりは作物の実りも少なく,白樺や柏すら満足に育たない荒地である。しかしあの可憐なスズランはそうした土地にしか花をつけないのである。

診断問答

持続性高熱と関節痛をともなった患者の診断

著者: 高階経和

ページ範囲:P.65 - P.67

第1部
 医師A—やあ,先生久しぶりですね。このあいだはどうも面白いケースを教えて頂いてありがとうございました。
医師B—どういたしまして。今月は回診で何か面白い患者でもご覧になりましたか?

薬の使い方

CYPROHEPTADINE HYDROCHLORIDE

著者: 佐久間昭

ページ範囲:P.143 - P.143

 4-(5-Dibenzo〔a, e〕cycloheptatrienylidene-1-methylpiperidine hydrochloride monohydrate,Periactin.
 Cyproheptadineは抗serotonin作用を併有した強力な抗histamine剤である。アレルギー性皮膚炎,じんましん,神経皮膚炎その他の皮膚の掻痒,肛門外陰部の掻痒の解消に適した薬物と考えられている。Corticoid製剤と併用することによつて,corticoid製剤の使用量を減らすことができる。

医学英語論文の書き方11

副詞・前置詞

著者: 紺野邦夫

ページ範囲:P.140 - P.140

 日本人の論文でよく外人に直される個所点について挙げてみます。今回は副詞,前置詞に限ります。

質問と答え

中年婦人の浮腫の訴え

著者: 浅野誠一 ,   F生

ページ範囲:P.144 - P.144

質問
 中年婦人で,朝,手背・顔面などに浮腫を生ずるとの訴えあるも,尿に著変なく,血圧も最高血圧正常,最低血圧やや高いというような例がみられますが,どういう病気が考えられるでしようか。あわせて診断や検査の進め方についても,ご教示いただければ幸いです。(仙台・F生)

話題

日本腎臓学会総会から

著者: 浦壁重治

ページ範囲:P.86 - P.87

 第7回日本腎臓学会は九大勝木司馬之助教授会長のもとに,10月,3,4の両日にわたり福岡市の新築成った明治生命ビルにて開催された。シンポジウム2,パネルディスカッション1,一般演題181題の多数を2日間,2会場で消化したため夜7時より行なわれたパネル以外は,いずれも時間不足がちで討論が十分行なわれなかったのは残念であった。学会の発展に伴って演題が増加するのは不可避的な共通現象であるがこれをどのように運営するかは今後に残された課題であろう。特に本学会は学会分化の法則に逆行し,基礎,臨床の各専門家が腎臓の研究ということで一本化している統一学会であるだけに一層communicationの問題は重要である。その解決策として演題数に対しては制限,淘汰,集約などが考えられるが実施上問題も多く,またかえって学会の発展を阻止する弊害もあって適当とは思われない。また会場をふやす方法は統合とは正反対に分化を助長するので程度問題である。私は一部他学会でも行なわれているように現行の提出抄録類似のものを学会前に配布,論点がいづれにあるか予め理解出来るシステムの実現を望む。かくすれば短時間で十分ディスカッションが消化されるのではないかと思う。現在のごとくほとんど一方通行の発表ではせっかくの学会としての意義がうすれ,紙上発表の域をいくらも出ない結果を招くのではないかと懸念している。

第4回日本胸部疾患学会から

著者: 長浜文雄

ページ範囲:P.119 - P.119

 第4回胸部疾患学会総会は北海道大学山田豊治教授会長主宰のもとに,昭和39年9月12,13の両日札幌市で開催されたのであつたが,本総会行事はすでに前日午後から始動されていた。すなわち,11日午後3時より三愛ホテルにおいて理事の方がたによる熊谷賞に関する打合せ会,6時より引きつづいて同ホテルにおいて理事会が開催され,一方日本生命ビルにおいては午後6時より2つの自由集会,(1)肺がんと他疾患との関連,(2)結核におけるアレルギーと免疫との関連,また市民会館会議室では「呼吸と循環談話会」が,それぞれ百名に近い出席をえて盛会裡に終始していた。
 理事会は有馬英二副会頭のご出席をえて,山田会長司会で,以下のことが討議決定された。(1)本学会々誌を年6回刊行,(2)全国に7ブロックの支部設立,(3)会員数すでに2,000名を突破し,この急速な発展にふさわしい会則の整備,(4)理事の改選および評議員の増員,(5)日本医学会公認の中請,(6)熊谷賞の施行,(7)次期会長河盛勇造教授および開催地熊本市の決定,(8)本会中に「呼吸生理研究会」設置の承認など。

ニュース

基本的な医療費のあり方についての疑問

著者:

ページ範囲:P.88 - P.88

 医療費をめぐる問題は,本年4月に中央医療協議会が緊急是正の答申を行なつていらい,まだ実現にいたっていない。このような紛きゆうは,医療費改訂に当つて,いつも見られる現象である。
 このような紛きゆうを抜本的に除くために,何か基本的な医療費のあり方を決定するような方式はないだろうかということが求められるのは当然である。しかし,このような方式はまだ世界のどこにおいても確立しておらず,英国において,紛争の処理をどうするかという機構,およびその運営方法について進んだ形がみられる程度である。

ソ連の医療技術の開発方式

著者:

ページ範囲:P.133 - P.133

 西ヨーロッパ諸国の医療機器の開発は,主としてフィリップス,ジーメンス,ヴィッカースなど全世界に市場をもつ巨大メーカーの研究グループによって推進されているのに比べ,ソ連では当然のことながら医療技術の開発は国立研究施設で集中的に行なわれている。ここではあまり知られていないソ連の医療技術開発への努力を紹介したい。
 ソ連では,一般に医療技術の開発は,最低,2ヵ年計画の方式によって行なわれている。各研究所では,諸外国からの資料および国内におけるアンケート調査,たとえばどのような医療機器が病院で要望されているかなどを検討のうえ,2ヵ年の研究計画を作成し,保健省にある関係の委員会に提出する。この委員会で,研究計画は討論のうえ,可否が決定されることになる。

杏林間歩

日本医学会総会と森鴎外

著者:

ページ範囲:P.87 - P.87

 日本医学会総会は,昭和42年に名古屋で開かれるものが第17回である。第1回日本医学会なるものは明治23年に東京で開かれているが,今日の日本医学会総会は,これを受けたものではない。第1回日本医学会は医界の長老達の集まりである乙酉会(明治18年結成)の主唱で開かれた。趣意書によれば国会開設,勧業博覧会があって全国の人たちが東京に集まるから,「内国同業ノ有志者相会シ学術上ノ知識ヲ交換スル」ことが目的とされ,発起の乙酉会員が百円ずつを出して成った。発起人は岩佐純,伊東方成,池田謙斎,石黒忠悳,橋本綱常,長谷川泰二,戸塚文海,高木兼寛,長与専斎,大沢謙二,佐藤進,実吉安純,三宅秀の13人である。これは「医事新聞」(主筆田代義徳)の猛反対を受けた。これはお祭りであり,学会ではないとした。会員も開業医に限定して,医科大学生や研究生を省いたことなどを非難したのである。森鴎外は当時,石黒忠悳の部下としてあり,かつそのスポークスマンのような立場にあったから,この論敵にこたえて石黒のかわりに弁明役にまわった。しかし,鴎外の真意は,研究発表を主としたドイツの学会にくらべて乙酉会案の日本医学会が知識の交換会としての限界内では意味があるとするもので,両刄の刄を用いたものであった。主催者側をも批判することになるその言辞のために,鴎外は「東京医事新誌」の主筆を逐われることになった。

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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